「ヤクルト5-11阪神」(4日、神宮球場)
阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が九回に2戦連発となる9号ソロ弾をたたき込んだ。プロ初の死球を受けた中、公式戦では初となる左方向へのアーチ。デイリースポーツ評論家の藤田平氏(73)はこの打席について「八回の打席で死球を受けたが故の配球のヨミ」がハマったと分析し、さらには佐藤輝を「12球団の宝だといってもいい素材」とべた褒めした。
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デッドボールがあったからこその左方向へのホームランだった。ドラフト1位・佐藤輝(近大)が九回にプロで初めて逆方向へ本塁打を放った。これは八回の打席で死球を受けたが故の配球のヨミだったといえる。
それまでも相手からインサイドを攻められる場面があった。それに加えての死球。これで佐藤輝は相手バッテリーは外角中心で攻めてくると考えたのではないか。それがハマっての左方向への一発。試合をする度に進化している。12球団の宝だといってもいい素材だ。新人ながら、その存在感はタイガースの雰囲気を昨季と比べてプラスへ変えている。
また、プロ初本塁打を放ったドラフト6位・中野(三菱自動車岡崎)は“ツボ”を見逃さずうまく捉えた。彼が一番バットを出しやすい高めのインコースにうまく反応できた本塁打だといえる。
しかしながら、新人2人がスタメンで活躍している。選手層の厚さが、今のチームの強さを表している。
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