「ヤクルト2-8阪神」(28日、神宮球場)
“仕事人”が切れ味鋭い打撃で躍動だ。糸原が、4打数3安打1打点の活躍を見せ、笑顔あふれる開幕3連勝に貢献した。
最大の見せ場は、2点リードの五回、2死1塁の場面。カウント2-1から奥川の144キロ直球を鮮やかに捉え、一走・近本とのエンドランで右中間に適時二塁打を放った。
「出塁することが自分の仕事なので、そういうことを意識しつつ、やっぱりチャンスになったら(走者を)返す気持ちで打っているので、良い仕事ができて良かったです」
初回は中前に運び、八回には右前打といずれも中軸につないで得点に絡んだ。「次のマルテがしっかり球数も稼いでくれますし、僕も積極的に行ける」と相乗効果に納得の表情を見せる。矢野監督も「健斗が本当によく引っ張ってくれている。申し分ないです」と賛辞を送った。
これで開幕から3試合連続安打で、打率・462と絶好調。昨年まで2年間主将を務め、今季は新主将の大山らを支える名誉主将に就任した。「状態も良い。3連勝ということで、来週のカード頭も勝てるようにしっかりやっていきたいです」。猛虎の勢いを加速させた価値ある働き。この勢いで、チームの勝利をけん引していく。
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