「広島3-9阪神」(4日、マツダスタジアム)
結果はアウトでも、前向きなプレーが右肩上がりの状態を示し、チームを鼓舞した。阪神ボーアが来日初の猛打賞に加えて犠飛で1打点。「とにかく勝てて非常にうれしい。みんながいい仕事ができたいい試合」。バットで結果を残し、走塁でも勝利への執念を見せた。
初回は2死から右前打で出塁すると三回2死での打席だ。大瀬良の内角球を振り抜いた打球は右翼フェンスを直撃。「シングルよりも2ベースを狙ってもいい場面だと思った」。122キロの巨体を揺らして二塁に気迫のヘッドスライディングを敢行。無念のタッチアウトに終わったが、ベンチを沸かせるハッスルプレーとなった。
ヘッドスライディングの際にベルトが切れたかに見えたが「パーツが外れただけ。もう直ったよ」と振り返る。「残念ながらアウトになってしまったけど」と悔やんだものの、前向きな気持ちが七回1死一、三塁での左犠飛と、九回の右前打にもつながった。
矢野監督は三回のヘッドスライディングを「チャレンジするというのは俺の野球としてはOKなんでね」と評価。ボーアは「まだまだ100試合以上あるから、前を向いてやっていきたい」と力を込めた。試合前には・184だった打率も・238に上昇。巻き返しに向け、ここから加速していく。
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