「阪神春季キャンプ」(1日、宜野座)
阪神・藤浪晋太郎投手(26)が1日、矢野監督からキャンプの「投手MVP」に選ばれた。選出は意外だったようで「ちょっとビックリしています。それだけ期待してもらっているというのもあると思う。応えられるように頑張りたい」と表情を引き締めた。
原点回帰。藤浪にとっては新人だった13年シーズン以来となるワインドアップ投法に取り組むキャンプとなった。「いろいろやっていますけど、全体的にはまとまっています。真っすぐだけじゃなく、変化球にもしっかり取り組めた。そのあたりは特によかった」。
納得の1カ月。実戦でも結果を出した。紅白戦も含めて3試合、計8回を投げて失点はわずか1点。制球が乱れるシーンも少なく、安定感の増した投球が目を引いた。
西勇が順調さを欠く中、自身初となる開幕投手については「ここ数年勝てていない投手だし、そんな立場じゃない。全然、意識はないです」と完全否定。一方で3年ぶりの開幕ローテ入りには「そこに向けてアピールしていかないといけない」とこだわりを見せた。
矢野監督は「自信に変えられたキャンプになったと思う。『これなら勝てるな』っていうものをしっかり見せてもらえた」と目を細める。残り1カ月弱。確かな手応えを携えて、藤浪が開幕ローテ入りに向けて突き進む。
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