当コラムの執筆は、これで最後となる。記者は年内をもって、阪神担当を外れます。
キャップを任された2年間は主に矢野監督を取材した。試合後の記者囲み取材では、素直に喜怒哀楽を表現する姿が印象的だった。涙を浮かべたり、ジョークを交えて声をはずませたり。個人的には思慮不足の質問で怒られたことも、今となってはいい思い出だ。
受け答えには明確なポリシーもあった。記者の意地悪な質問を受けても、絶対に選手を否定しなかった。過去に阪神を率いた野村監督や星野監督のように、マスコミを使って選手を鼓舞するスタイルではなく、選手との直接対話を重視してチームをまとめてきた。
種をまき、水をやり、迎える3年目。一丸となった矢野阪神の雄姿を、来年の阪神担当が熱く伝えてくれます。今後ともデイリースポーツをよろしくお願いします。(西岡誠)
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