阪神・近本光司外野手(25)が4日、甲子園での自主練習後にオンライン取材に応じ、「こどもの日」を迎えながら外出自粛が続く子どもたちに3つのエールを送った。「好きなことに全力で」、「今できることを楽しむ」、「後悔しないようにチャレンジ」。先行き不透明な状況で開幕日も未定な中、前を向くことを願った背番号5。来年のこどもの日には「5安打打ちます」と約束もした。
「こどもの日」に少年少女が、球場に足を運ぶ光景を今年は見られない。政府はこの日、31日までの緊急事態宣言延長を発表。全国の子どもたちも外出自粛の日々が続く。近本は「ここを我慢しないと」と強調し「感染予防をしっかりして、みんなで乗り越えられるように」と訴えた。
そんなステイホームが続く子どもたちへ、送ったのが“3つのエール”だ。まず1つ目は「得意なこと、好きなことに全力で」。プロ野球界では小柄な近本だが、「できないことよりもできることを伸ばそう」と考え、練習に取り組んできたという。
外部で友達と交流するのも難しい状況の子どもたち。ただそんな時だからこそ、自分と向き合うことができるし、成長するチャンスでもある。「誰かと比較することはいいことじゃない。(比較するのは)プラスにならないので、自分と向き合ってやれること、好きなことを頑張ってやってください」と口調に熱を込めた。
2つ目は「今できることを楽しむ」。近本は家族と一緒に過ごす時間が増えたことで「今まで知ることができなかったことが、できるようになった」と振り返る。こうした日々の発見など「できることを楽しむ」ことで前向きになれるという。
3つ目は「後悔しないようにチャレンジ」することのススメだ。在宅期間、どう過ごすかがカギだといい、「学校に行ったり、野球に行くようになってから『やっとけばよかった』と思うことをなくすようにしてほしい」と要望。「普段できないことをしたり、もっと本を読んどけばよかったとか、新しいことにチャレンジしたらよかったとか」と後悔しないように日々大切に過ごすことを願った。
今年は残念ながら「こどもの日」に試合が行われないが、近本は1年後の「こどもの日」に向けて誓いを立てた。「5安打打ちます!」。昨年5月5日のDeNA戦(甲子園)は3打数1安打1打点だったが、来年5月5日は5安打を約束した背番号5。現時点では今季の開幕日が未定で、無観客開催の方向と厳しい状況は続く中、全てが元通りになる日が来ると信じ、1年後は子どもたちへの約束を果たし夢を与える。
※写真は阪神タイガース提供
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