「阪神4-0広島」(15日、甲子園球場)
緩急自在の投球術で幻惑した。7回を投げた阪神・秋山が、広島打線をわずか3安打無失点に封じる。圧巻のゼロ行進。気迫の投球が猛虎打線を活性化させて今季2勝目をつかみとり、通算40勝を飾った。
「先制すると負けないっていうのと、大山が打点を挙げると負けないというプレッシャーを感じながら。試合をつくることができてよかった」
窮地では力強い投球で攻めた。4点リードの五回だ。連続四球で無死一、二塁のピンチを背負ったが、代打の安部を外角一杯の直球で見逃し三振。続く菊池涼、堂林は内野ゴロに仕留めて得点を許さなかった。これで広島戦は20年7月21日から8試合負けなしの6連勝。鯉キラーがこの日も本領を発揮した。
プロ12年目。昨季は3年ぶりとなる2桁勝利を挙げたが、2年連続はまだない。「継続して結果を残すことができていない。2桁勝利というのが一番の目標」と自覚と責任を強く持っている。
快進撃を支えている先発陣。ここまで17試合で5回を持たず降板した投手はいない。「外国人も入ってきたし、チェンさんとか控えている投手もいる。みんな不甲斐ない投球はできないという気持ちは持っていると思います」と秋山。危機感を原動力に好投を続ける。
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