ヤクルト・高津臣吾監督(52)が15日、16日のオープン戦・阪神戦を前に、阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=にゴジラ&イチロー級の警戒包囲網を仕掛けることを明かした。ベンチから積極的に指示を出し弱点をあぶり出す。
開幕前哨戦へ。高津監督の言葉はどんどん熱を帯びていった。「要注意だね!!」と言葉を強めたのはオープン戦単独トップの4本塁打を放つ佐藤輝の話題。自身の28年前の記憶と経験をたぐり寄せながら、対策を講じた。
「指示は出すと思うよ。打たれた本人が言うのもなんだけど、ゴジラやイチローに対したような対策を徹底してやっていかないと」
1993年5月2日。当時の高津“投手”はこの日、巨人・松井秀喜にプロ初本塁打を献上したが、ここには「裏」があった。野村克也監督があえて古田捕手に内角直球のサインを要求。野村監督は11年に当時のことを「“内角をさばけるかどうか試してみろ”と高津に指示して打たれた」と懐古したように、打たれることで短所を探っていたのだ。
開幕カードを戦う相手のキーマンになり得る佐藤輝。「年間20何試合やるわけなので、そのためにいろいろ対策を練って開幕に挑みたい」。16日の前哨戦で弱点を探れ-。かつての野村監督のように痛みを伴った上での作戦を発動させる。
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