「阪神0-0ヤクルト」(20日、甲子園球場)
燃える思いをバットに込めた。両軍無得点で迎えた九回。先頭打者の阪神・中野拓夢内野手(25)が「何としても塁に出るという気持ちで」と守護神のマクガフに牙をむいた。153キロ直球をはじき返し、打球は中前へ。サヨナラの好機を演出した。
「自分が出塁することでチームの雰囲気も変わるんじゃないかという思いもあったので、何とか必死に食らいついていきました」。だが、執念も及ばず無念のゲームセット。ルーキーはサヨナラのホームを踏めなかった。
六回にも中前に運び2戦連続の複数安打と気を吐いたが、圧倒的に悔しさの方が大きい。「負けられない試合が続くので、消極的にならず積極的に走攻守で攻めていきたいと思います」。次戦こそは勝利につながる一打を放ち、奇跡の大逆転優勝へ望みをつなげる。
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