「DeNA2-3阪神」(11日、横浜スタジアム)
強烈な打球があっという間にフェンスに到達した。四回無死。フルカウントから甘く入った一球を、阪神ドラフト1位・佐藤輝(近大)が見逃さない。
6球続いた直球を捉えたライナー性の打球が、勢いを維持したまま中堅・桑原の右を抜ける。快足を生かして悠々と二塁へ。梅野の犠打で三塁へ進むと、「すごくお互いにいい刺激をし合えている」と話す同期入団・中野の適時打で貴重な3点目のホームを踏んだ。
「ずっとインハイを攻められているんで、あえてそこを消してというか、逆方向を意識することで、あまり手を出さなくなった。最後に甘いところを捉えられて良かったです」
今回のDeNA3連戦がターニングポイントになるかもしれない。初戦は衝撃の場外弾を含むマルチ安打。2戦目は九回に中前打を放ち、この日で自身初の3試合連続安打だ。
初戦の試合前に矢野監督、井上ヘッドコーチからアドバイスを受けたことで「しっかり割れが作れて空振りがちょっとは減って、差し込まれることが減ったかなと思います」と手応えを口にする。
セ5球団との対戦が一回りし、打率・196、3本塁打、5打点。「しばらくは同じ攻めをされると思うんですけど、対応できるようにやっていきたいです」。上昇気配を漂わせ、13日からの甲子園6連戦に向かう。
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