「練習試合、ヤクルト3-4阪神」(2月28日、ANA BALL PARK浦添)
阪神新加入のチェンは、2回を1失点という結果に終わった。かつては150キロ台の剛速球を誇っていたが、この日は140キロ台前半にとどまっていた。
上体に頼る投球フォームと、35歳という年齢を考えれば、シーズンで劇的にスピードが上がる、ということは考えにくい。
ただ、パ・リーグであれば本当に強い球が必要な戦いもあるが、セ・リーグなら若干なりとも技術で乗り切れる確率が上がる。
この球速で、先発ローテーションを守るのであれば、変化球主体のコンビネーション勝負になってくる。できれば、縦の変化球に勝負球が欲しいところではある。
ただ、この日もそうだったが、チェンは速球で鳴らした投手でありながら、制球力も備えている。四球で崩れるタイプではない上、これまでに十分な経験値もあり、“うまさ”で勝負するタイプへの転換も思ったほど難しくないのではないか。
新人の佐藤蓮は、癖のないフォームから140キロ後半の、威力のあるボールが投げられる。先発、リリーフといろいろな可能性を感じさせた。あえて細かい指摘をするなら、わずかに重心が高いようにも思えた。とはいえ、変化球の精度が上がれば勝てる投手への成長は十分、期待できる。
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