阪神のドラフト2位・井上広大外野手(18)=履正社=が17日、鳴尾浜で自主練習を行い、球団広報を通じて中日元監督・落合博満氏の打撃論を動画で研究していたことを明かした。
約3週間の活動休止期間中に関心を寄せたのは3度の三冠王に輝いた大先輩の理論。本物の大砲になるための技術を目で学んだ。
「特に落合さんの打撃論を見たり、選手一人一人がバットのこだわっているところ。自分にとって大事だなと思うところを中心に動画を見ていました」
将来を見据え、ファームの試合では主に「4番」で起用されていたルーキー。“初打席初球初本塁打”をマークするなどプロの実戦で早くも4本塁打を放ち、存在感を発揮している。これから経験を積み重ねてという矢先、コロナ禍で実戦が中止に。だが、その中で成長できる方法を探し、たどり着いた。
15日から解禁となった球団施設での自主練習。この日は打撃練習など約4時間、汗を流した。「改めて練習ができることに喜びを感じました。この期間を自分にとってプラスになるように1日1日を大切に過ごしたい」。プロ1年目から異例の事態に陥ったが、動じない。猛虎の主砲となるために、井上は自らの引き出しを増やし続ける。
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