「広島1-0阪神」(30日、マツダスタジアム)
阪神打線の中で、広島・森下を打てそうな雰囲気を持っていたのはサンズただ一人だった。
ここに、攻略のヒントがある。サンズは森下に2四球という結果だったが、際どいボールを完全に見切っての四球だ。これは、ギリギリの選球眼、というよりも「この球種、このコースなら打てる」というものを決めてかかっていたように見えた。そこに来なければ見逃していい、という割り切りだ。
森下は150キロの直球があって、非常に効果的となるチェンジアップもある。決め球に持っていく際に、カーブを挟むというのが投球パターンだ。
となると、打てる球種を打てるゾーンに来るまで待つ、と決めてかかるしかない。例えばたまに浮いてくるカーブなどは、狙ってもいい球であり、それを一発で仕留めることができれば、活路は開ける。
そのために待ち球を絶対に、相手バッテリーに悟られないようにして投げさせる工夫も必要。また制球ミスを誘うことも重要で、例えば大山はボール球に手を出して森下を助けていた。球数の多い投手だけに、見極めがしっかりできれば、より早く疲れさせることもでき、狙い球を捉える確率も上がるだろう。
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