よほど悩み深かったのだろう。新助っ人ボーアが24日・ヤクルト戦で来日初安打を放つと、重圧から解き放たれるように、サムアップポーズを繰り出した。開幕19打席目と“難産”だっただけに、喜びはテレビ越しにも伝わってきた。
最後にボーアを取材したのは対外試合で3試合連続アーチを放った直後。「四つ質問があるんですけど…」と伝えると「フォー!?」とオーバーリアクションでおどけつつ、取材後は日本語で「アリガトウゴザイマシタ」。練習中もヘルメットのひさしに手を当て、打撃投手にペコリ。メジャー通算92発の大物ながら愛きょうがあり、周囲への感謝も忘れないナイスガイだ。
開幕前の評論家順位予想では阪神を1位に推す声が多かった。ただ「ボーアが打てば」の注釈付き。得点力不足解消へ、助っ人の爆発は欠かせない。苦難の先に成功があると信じたい。(杉原史恭)
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