「2軍練習試合、阪神1-1ソフトバンク」(2日、鳴尾浜球場)
将来性豊かな左腕が、いきなり150キロをたたき出した。ドラフト3位・及川(横浜)が“プロ初登板”を果たし、1回を1安打無失点と上々のデビュー。高校時代に最速153キロをマークした逸材が、その潜在能力の高さを示した。
「今日は初登板で小さくまとまらずに、自分の球を投げるというテーマで投げました。自分のボールが投げられたと思いますし、良い評価をあげてもいいなと思います」
近未来の鷹の4番候補に物おじする様子はなかった。1死から相対したのはリチャード。2ストライクから投じた3球目がボールとなったが、これが150キロを計測。最後は133キロスライダーで空振り三振に仕留めた。
表情からは余裕すらも感じられる。2死から釜元に中前打と二盗を決められ得点圏に走者を進めたが、動揺するそぶりは一切ない。九鬼を直球で遊ゴロに打ち取ると、マウンド上で笑顔がはじけた。
プロとしての第一歩を踏み出した。「まだまだいけると思うので、(自己採点は)70~80点。もっと上を目指してできると思う」とさらなる高みを見据える。今後は投球回数などが増える予定。19歳の未完の大器が高校時代に慣れ親しんだ甲子園での1軍戦登板を目指し、ここから進化を遂げていく。
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