「阪神春季キャンプ」(1日、宜野座)
本家に負けないアツい“川相塾”が初日から開講された。阪神の川相昌弘臨時コーチ(56)が、いきなり守備とバントを熱血指導だ。
午前中のシートノック時には、内野手の送球タイムをストップウオッチで計測。矢野監督と話し込むシーンもあったが、その中身は「宿舎でもしっかり見直したいので、選手たちを“盗撮”していいですか?」と許可を得るものだったという。
午後からは一気に指導に熱が帯びる。サブグラウンドに登場すると小幡、中野が行っていたノックを中断させ、自らグラブをはめて捕球動作を示しながら講習。その後は藤本守備コーチが手で転がしたボールを捕球し、投げるという基本動作を繰り返させた。「体で覚えるまでやるしかないぜ!」とゲキを飛ばすシーンもあった。
その“指導”はコーチ陣にまで及んだ。「僕はこの期間しかいないので、コーチの皆さんにも僕の考えとかを伝えて、いいことは続けてもらわないと効果は出ないので。これからもコーチの方とも意見交換をしながらやっていきたい」と“川相イズム”をチーム全体にたたき込む構えだ。
「一日で何が変わるわけではないですけど、いいきっかけになった初日になったかなと思います」。今後の指導日程は流動的となっているが、失策数減を大きなテーマに掲げる中で存在感はさらに増していきそうだ。
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