東京ドームでの取材時は、JR水道橋駅から球場へと歩く。昨年までなら、開門前から両チームのユニホームを着たファンの人波があった。球場外でも「伝統の一戦」ならではの熱気を感じられる光景だったが、新型コロナウイルスの影響で無観客開幕となった今年は人がまばらだ。
対照的に東京ドーム内は、熱気が充満している。練習試合でも無観客試合を取材しているが、開幕すると今までとは違った緊迫感が伝わってくる。両チームのベンチからは1球、ワンプレーごとに威勢のいい声が響く。
演出も有観客時と同様だが、ファンがいない分、どうしても巨人への後押しが強く感じてしまう。チャンス時に、巨人はスピーカーでチャンステーマが流れるが、阪神は無音。なんだか乗り切れない。打線は2試合で3点止まり。敵地でも大声援を送るファンのありがたさを痛感…。(西岡誠)
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