「広島5-6阪神」(29日、マツダスタジアム)
まさに値千金の一打だ。阪神・近本が嫌な流れを振り払う貴重な今季3号ソロ。7月10日・DeNA戦(甲子園)以来となる43試合ぶりの本塁打は、じわじわ詰め寄るカープを突き放す大きな大きな追加点となった。
1点リードの八回2死無走者で迎えた第5打席。フルカウントから薮田が投じた148キロ内角直球に反応し、うまく体を回転させた。打球はあっという間に右翼手・鈴木誠の頭上を越え、右翼スタンドへ。軽快にダイヤモンドを一周し、ベンチでは笑顔で仲間に迎えられた。
「出塁のことだけを考えて、自分の打てるタイミングで来たのでしっかり振り抜けて良かったなと思います」
これで8試合連続安打。6月は打率・128と苦しんでいたが「今日は(タイミングが)ずれているなと思っても、しっかり自分のやることをやって」と8月の月間打率は・356とチームをけん引している。
矢野監督も「あの1点が向こうの攻める気持ちというか、止める1本になったと思う」と勝敗を大きく左右する一打だったと称賛。「しっかりご飯食べて、しっかり寝て、回復するだけです」。夏男のリードオフマンが8月最後の試合もチームを勝利に導く。
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