甲子園球場で開催中の第103回全国高校野球選手権大会の大会本部は20日、プロ野球阪神の公式戦が行われる31日以降に天候不良で日程が順延になった場合、阪神との同日開催で継続すると発表した。阪神は31日から中日との3連戦を午後6時開始のナイターで予定しており、実現すれば高校野球を日中、阪神-中日戦を夜に行う甲子園では史上初の「プロアマ同日開催」となる。
今大会は異常気象に見舞われ、すでに史上最多7度の順延。その影響で3日あった休養日は1日しか残っておらず、決勝は当初の25日から大幅に延びて現時点で29日を予定している。今後も天候が不安定という中で、“救いの手”が差し伸べられた。
阪神球団はこれまでにも、5日順延となった1975年の第57回大会で予定していた阪神-ヤクルトの2試合を取りやめて、夏の甲子園決勝を優先。さらにコロナ禍で大会自体が中止となった昨年は、矢野監督らも協力して全国の硬式・軟式野球部の3年生たちに「甲子園の土キーホルダー」を贈呈した。今回も球児たちの夢を守るため、全面的にバックアップしていく方針だ。
詳細は準備中で、大会本部は「実際に31日以降に実施することになれば改めてお知らせする」とした。2年ぶりの夏を無事に成功させるため、引き続き阪神球団、甲子園球場と協議を重ねていく。
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