21日の全体練習が終わり、しばらく時間がたってからのことだ。誰もいない甲子園のグラウンドに、藤浪が小さなバッグを手に現れた。特別な自主練か!?と思われた次の瞬間、取り出したのは一眼レフのカメラだった。
ホームベース後方にしゃがみ込んで写真を撮ったかと思うと、今度は右翼席から。さらに三塁側アルプスにも移動するなど、約40分間にわたって撮影を楽しんだ。
夕方には自身のインスタグラムのストーリーズに甲子園の写真数枚を、ブラスバンド演奏の『栄冠は君に輝く』とともにアップ。「思いっきり青春を謳歌して下さい!!」などと高校球児へのエールをつづった。
夏らしい雲と青空が映える聖地の写真は、どれもセンスあふれるものばかり。甲子園を独り占めにして趣味を楽しむという、藤浪にとってはたまらなくぜいたくな時間になったはずだ。(和田剛)
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