阪神が4500着の雨がっぱを大阪市に提供していたことが17日、分かった。新型コロナウイルスの感染拡大により、医療現場で防護服が不足。代用になる雨がっぱの提供を大阪市・松井一郎市長が呼びかけていたことに応じた形だ。
タイガースマーク入りの黄色いポンチョを着た医療関係者が奮闘するシーンも見られそうだ。新型コロナウイルスと闘う医療現場で、防護服が不足していることが問題になっており、大阪市の松井市長が14日に窮状訴え、「使用していない雨がっぱがあれば、ぜひ大阪府・市に連絡してほしい」と提供を呼びかけていた。
この呼びかけに阪神が迅速に動いた。「かぶってみたら、すぽんとかぶれたので。ただ、医療用ではないので使えるケース、シチュエーションは限られると思いますが、何かの足しにしていただければ、ぐらいな位置づけですが」と谷本球団本部長。この日、電話での代表取材に応じ、段ボール90箱分、4500着を大阪市に提供したことを明かした。
提供したのは、雨の日に甲子園の東芝シートなどバックネット裏前方の年間指定席で観戦するファンに配られるポンチョ。黄色のビニール地に「シーズンシート」「甲子園スタジアム」「阪神タイガース」のロゴが入ったものだという。
松井市長は16日に、約10万着の雨がっぱが無償提供されたことに謝意を示したが、府内の病院では月に約30万着が必要な状況だという。「倉庫にはまだいくばくか在庫がある。ご要望があれば、お応えできる範囲で」と球団は今後も提供を惜しまない考えだ。
外部リンク