「DeNA7-7阪神」(8日、横浜スタジアム)
失敗は誰にでも起こり得る。それをどう生かすか。好返球で勝ち越しの走者を本塁で刺した阪神・近本。前夜、犯した痛恨のミスを無駄にはしなかった。
「自分のできることをやろうと思って、それができたという結果。しっかり落ち着いてプレーできたことが良かったと思います」
1点差の六回2死二、三塁。大和の中前打で二塁走者も本塁を狙った。近本は本塁に素早く、強くワンバウンド返球。間一髪のタイミングだったが、判定はアウト。ラミレス監督はリクエストを要求したが、判定が覆ることはなかった。
反省を生かした。前日7日の巨人戦では、三回1死満塁で中飛を捕球した後、本塁への送球が悪送球となって先制点を許した。さらに、四回1死二、三塁の場面。浅めの飛球を捕球したが、次は力のない返球で追加点を献上してしまった。
矢野監督は「昨日の今日で、いきなりというところでは、チームの中心というか、頑張ってもらわないといけない選手なんで。いいプレーやったと思う」と同じ失敗はしないという姿勢を評価した。
打撃でも1番打者として仕事を果たした。「ファーストストライクをしっかり振っていこうと思って打席に入った」と初回、4試合ぶりの安打となる中前打で出塁。大山の満塁弾を演出した。
また、同点の九回には四球を選ぶと、1死から二盗。リーグトップを独走する今季17盗塁をマークした。まずは託された仕事を全うすること。近本はこれからも、目の前のプレーに全力を注ぐ。
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