「広島3-9阪神」(4日、マツダスタジアム)
阪神・大山が“4番”で今季1号を放った。スタメン4番のマルテが左足ふくらはぎの張りで途中交代。その代役として、大山が昨季“定位置”だった「4番・三塁」で三回から途中出場し、存在感を示した。
九回、先頭で迎えた第3打席。中崎の甘く入った直球を振り抜いた。打球は広島の4番・鈴木誠の頭上を越え、右翼スタンドへ。悠然とダイヤモンドを回り、三塁ベースを過ぎると小さく拳を握りしめた。
「打ったのはストレート。しっかり自分のスイングをすることができました。点差は何点あってもいいですし、追加点を取ることができて良かったです」
公式戦での本塁打は昨季9月29日・中日戦(甲子園)以来だ。七回の第2打席では一塁と右翼の間にポテンヒットを放ち、2打数2安打1打点。今季初のマルチ安打、初打点も記録した。
矢野監督は「悠輔(大山)もいいホームランが出た」と評価。今季はマルテに三塁レギュラーの座を譲り、ここまでスタメン出場は2試合だけ。それでも3日・広島戦の雨天中止後には、ブルペンで居残り特打を行うなど準備はしてきた。思わぬ形で今季初の“4番出場”となったが、しっかりと仕事を果たした。
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