「練習試合、阪神3-2広島」(2日、甲子園球場)
久々の対外試合で、ベテラン2人が存在感を示した。糸井が「相手チームとやれたということで気持ちの入り方も違うし、久しぶりに試合の感覚を味わえて良かったです」とさすがの適時打を放てば、福留もきっちりと1安打を記録。共に安打後にベンチに下がったが、開幕に向けて頼もしい限りだ。
まずは糸井だ。五回無死一、二塁から追い込まれながらも外角低めの変化球にタイミングを合わせると、遊撃頭上を越える中前適時打に。一塁上でのガッツポーズは「期間空き過ぎて忘れてました。ちょっとワンテンポ遅かった」と振り返ったが、糸井ならではの一打にベンチが沸いた。
負けじと福留も続いた。そこまで2打席は連続三振だった中、六回1死からDJ・ジョンソンの変化球を左前に運んだ。「久しぶりだったけど、そんなに大きな違和感もなくすんなり試合に入れました。これから少しずつ上がってくるなという感覚はありました」と納得の一振りだった。
今後は限られた調整期間で、いかに状態を上げて開幕を迎えられるか。糸井は「試合前、試合後の練習も含めて短い時間の中でしっかりコンディションを上げていかなければいけないですね」と気を引き締めるが、まずは2人そろって手応えの残った再出発となった。
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