8日の広島戦で今季のチーム本塁打数は95本に。94試合目にして早くも昨季143試合での合計を上回った。
「それは俺はすごく意識していた」と明かした井上打撃コーチは「“阪神って一発ないよね”と言われるのが一番しゃくだったから。最低限、去年を超えたというのはね。一応クリアしたのかなと思う」とコーチ就任初年度の前年超えに、一定の満足感を漂わせる。
確かにチームの長打力は増した。賞金が出る甲子園のバックスクリーン弾も今年はすでに5本。昨季は確かマルテと福留の2本だけだったと思う。
それでも、なんだよなあ。得点機での決定力不足は相変わらず。このところ何度、満塁機でため息をついたことか。2005年の今岡のようなあの勝負強さ…教えて身につくようなものではないかもしれないけれど、そのあたりが次のクリアすべき課題だろう。(和田剛)
外部リンク