「西武1-0阪神」(29日、メットライフドーム)
粘りの投球も打線の援護に恵まれなかった。先発した阪神ドラフト2位・伊藤将(JR東日本)は5回2/3を投げ、5安打1失点。5四球を与えるなど、毎回走者を背負う苦しい展開となったが、要所を締めて耐え忍んだ。
唯一の失点は二回。1死から山川に甘く入った142キロ直球をバックスクリーンへ運ばれた。打球を見上げてぼうぜんとした左腕。「山川さんのホームランは悔しい」とたった一球に泣いた。
それでも、二回で51球を要しながら、六回途中まで試合を作った。三回には先頭を四球で出塁させたが、4番・栗山を二ゴロ併殺打。「ゲッツーを取れたのは、自分の投球スタイルでいけた」と、随所でゴロを打たせて取る“らしい投球”が光った。
前回先発した15日・巨人戦(東京ド)でプロ初黒星を喫した。これで、自身初の連敗となり今季2敗目。ただ矢野監督は「根気よく、粘り強く今日も投げてくれた」ともちろん信頼は揺るがない。
現状、虎の先発ローテで左腕は伊藤将だけだ。「今日の試合で出た反省を修正して、次もしっかり投げたい」と次戦を見据えた背番号27。状態が悪い中でもゲームメークできた経験は、今後の糧になるはずだ。
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