阪神からドラフト6位指名を受けた豊田寛外野手(24)=日立製作所=が21日、茨城県日立市内の同社グラウンドで畑山統括スカウトと担当の平塚スカウトから指名あいさつを受けた。東海大相模時代に優勝した15年夏の甲子園で本塁打を記録。貴重な右の強打者候補として、7年ぶりの聖地弾再現に意欲を示した。
最高のイメージを胸に“聖地男”襲名を目指す。豊田は東海大相模時代の3年夏の甲子園で全5試合に4番として先発出場し、準決勝の関東第一戦では初回に左翼への2ランを放つなど、打率・381、1本塁打、6打点と全国制覇に貢献した。
「相性はたぶんいい球場だと思うので、また打てればいいなと思います」。貴重な右のスラッガー候補。持ち味である逆方向への長打はもちろん、「すごい風が強いなという印象は高校の時にあった。特性というか、そういうのを理解しつつ、バッティングができれば」と浜風を利用した一発も貪欲に狙っていく。
聖地への好印象を含め、虎には何かと縁がある。国際武道大時代は1学年上の伊藤将とともに、17、18年の全日本大学選手権で準優勝。高校から社会人まで“タテジマ”のユニホームでプレーし、「縁があるなと自分でも思うので。うれしいです」とはにかんだ。
チームには近本や中野ら、大卒社会人出身で1年目から主力に成長した“お手本”がたくさんいる。「どうやったら活躍できるというか。いろいろ話は聞いてみたい」と意欲十分。先輩たちの流れに乗って目標である開幕1軍をかなえ、甲子園で躍動する。
【豊田寛アラカルト】
◆生まれ 1997年4月28日生まれ、24歳。神奈川県出身。右投げ右打ち。外野手。177センチ、85キロ
◆球歴 小1から戸塚アイアンボンドスで野球を始め、小6時に横浜ベイスターズジュニアに選出。名瀬中では戸塚シニアに所属。東海大相模では1年秋からベンチ入りし、3年夏に全国制覇。国際武道大では17、18年に全日本大学選手権で準優勝。日立製作所では入社1年目から公式戦出場
◆好きな食べ物
ラーメン。豚骨がお気に入り
◆趣味 温泉やサウナ。帰郷後の日課にもなっており、入社以降ハマったとのこと
◆目標の選手 広島・鈴木誠也
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