ドラフトが終わり、指名あいさつも済んでいく。ほとんどの選手が会談後、「指名あいさつをしていただいて、実感が湧いてきました」と同じ言葉を口にする。球団関係者と話すことで、夢ではなく現実なんだとようやく受け止められる瞬間のようだ。
各選手の特徴を知ることができる指名あいさつ。その中で特に印象に残るのがドラフト7位の上田西・高寺だった。甲子園出場経験もなく、全国的にほぼ無名の選手。ただ、プロ志望合同練習会では慣れない木製バットで6打数5安打と存在感を見せ、スカウトの目に留まった。
担当の平塚スカウトは「木製バットの時のバランスもよく、対応能力の高さを感じさせる。プレースタイルは闘争心あふれるものが多い」と評価する。
指名選手唯一の高校生。計り知れぬ可能性を秘めた高寺の成長をしっかり見守りたい。(井上慎也)
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