「DeNA2-3阪神」(11日、横浜スタジアム)
バットから快音が鳴りやまない。絶好調の阪神・糸原が4打数3安打で、15試合目で早くも4度目の猛打賞。打率・400でリーグ2位に浮上した。
初回無死一塁。阪口の135キロスプリットを右前に運んだ。続くマルテが見逃し三振した6球目に重盗。1死二、三塁と好機を広げた。「立ち上がりで近本が出て、つなげたというのは相手も絶対に嫌だと思うので、じわじわいい攻撃ができたかなと思う」。大山の遊ゴロを大和が一塁へ悪送球する間に二塁から生還。機動力も絡めた攻撃で2点の先制に貢献した。
1球で仕留める確実性が際立っている。三回無死はファーストスイングで中前打。五回無死も一振りで捉え、3打席連続安打となる一塁強襲の内野安打を放った。
攻守だけでなく、ベンチでもチームを盛り上げる。19年から2年間主将を務め、今季は名誉キャプテンに就任した。ただ、姿勢はこれまでと変わらない。「僕が率先して、明るく。チームを盛り上げていければいい」。八回は今季初失点を喫した岩崎を励ますように笑顔で声を掛けた。
チームに勢いを呼び込む糸原のバット。「自分の仕事を全うするだけ。チームバッティングや出塁を意識してできている」。目の前の勝利を求め、快音を響かせていく。
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