こんなにもエグい球を投げるとは…。初めて湯浅の投球を生で見て、クギ付けになった。昨季は2軍公式戦で登板がなく、今春キャンプのブルペンも一度しか見ることができなかった。故障を乗り越え、約2年ぶりに立った公式戦のマウンド。ブルペンからマウンドまで、無邪気な笑顔で走って行く姿が、喜びを表現していた。
昨年、リハビリ明けのキャッチボールを初めて見た時から、右腕の投球を心待ちにしていた一人だ。「キャッチボールでお金が取れる」と私は感じた。遠投も決して山なりの球ではなく、低い軌道でスーッと伸びる。ファーム投手陣の中で異彩を放っていた。
そして迎えた実戦復帰登板。自己最速の153キロと計測された時には、度肝を抜かれた。打者に手も足も出させず三者凡退。魂のこもった13球だった。プロ3年目、早く1軍で見たい-。素直にそう感じた。(今西大翔)
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