阪神の秋山拓巳投手(29)が21日、来季のさらなる飛躍を誓った。今季は西勇と並び、チーム最多の11勝を挙げた右腕。5連勝でのシーズンフィニッシュに「終盤にフォームがいい感じになってきているかなって感じた」と手応えを明かす。
キャリアハイの12勝を挙げた2017年以来、自身2度目の2桁勝利。その17年は1勝に終わった16年オフに、藤川から受けた「球速を意識して、もっと腕を振れ」という助言が躍進につながった。
今も根本にあるのは当時の球児の言葉だ。「17年は腕をしっかり振れば、140キロ後半が出ていた。ある程度の形は見えてきている。その形をベースにしてスピードが出る方法を。今はそこを目指してやっています」と話す。
17年は123個だった奪三振数が今季は64個に減っていることにも触れ、「直球の質とスピードがもっと上がってくれば。そこが向上しないと、しんどいかなと感じています」と、今季の成績に満足することはない。
球児、能見が去り、「(投手での)生え抜きの年数が(岩田に次ぎ)上から2番目ぐらいになっているんで。もっとしっかりしないといけないなという気持ちはすごくあります」と責任感も増した。
飽くなき向上心と芽生えた自覚。プロ12年目のシーズンへ向けて、秋山がさらなる進化を遂げる。
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