「オープン戦、ソフトバンク4-3阪神」(7日、ペイペイドーム)
テンポ良く凡打を積み重ねていった。2番手で登板したガンケルが、3回3安打無失点の好投で開幕ローテ入りを猛アピール。「いろいろいい感覚をつかめて良かったかなと思います」と助っ人右腕は表情を緩めた。
左打者の外角に逃げていくツーシームが効果的に決まった。「きょうは左打者に対して内側に投げづらかったというのがあったので、そういう時に外角に投げていけるような」と140キロ台中盤のツーシームを周東らに投じ、引っかけさせての内野ゴロを量産した。
五回に3連打を浴びるシーンがあり、佐藤輝-大山の中継プレーで失点は防いだが、いずれの安打も詰まらせたり、ゴロで内野の間を抜けたもの。クリーンヒットで外野の頭を越される場面がなかった事実が、十分な球威を証明している。
「ローテーションだけでなく、外国人の中の枠の争いというのは、もちろん狙っていきたい」と力を込めたガンケル。開幕の外国人投手枠を3とするならば、有力なのはスアレス、エドワーズ、チェンの布陣だ。
そこに割って入るためには何よりも結果が必要。「次はカットボールを投げて、打者がどういう反応をするか」と課題を口にしたクレバーな右腕が、開幕ローテ、そして外国人枠争いで“台風の目”となりそうだ。
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