「阪神(降雨中止)ヤクルト」(17日、甲子園球場)
試合の中止を告げるアナウンスに、悲鳴とともに怒号が交じる。テレビカメラは泣きじゃくる少女を映した。週末、スタンドを埋め尽くしたファンの願いも届かない。ギリギリまで開催を粘ったが、この判断が結果的にドタバタ劇を生んだ。
断続的に雨が降り続く中、正午に開門。開始を待ち望むファンで一斉にあふれた。だが、シートが上げられない。それでも午後1時30分に遅延のアナウンスが流れると、同2時30分には「3時開始予定です」と説明放送された。拍手が起きた。
阪神園芸の整備も始まったがさらに雨脚が強まり、同3時35分にNPBの判断で中止が決まった。矢野監督は「ファンの人にも長い時間待ってもらった。子供たちのぬれている姿を見たら、申し訳ない」と謝罪。開門から3時間35分後の決定に後味の悪さが残った。
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