「やっぱり、埼スタは素晴らしいなって。この雰囲気の中で、サッカーができるのは素晴らしいなって」
「こういう状況でも多くの人たちに来てもらっている。レッズしか知らない選手は、ファン・サポーターがつくり出す雰囲気を当たり前と思うかもしれない。でもほかのチームでプレーした経験のある選手は分かるはず。これは決して当たり前ではないし、普通ではない。これだけの人たちの思いを背負って戦っていることをよく理解しないと。僕らは全力で戦う姿を見せる責任がある」
<浦和を背負う責任>
「今季、チームは浦和の責任を背負って戦えていたか」
「やれた部分もあるし、なかなかうまくいかなった部分もある」
「間違ってはいけないことがある。プライドと見栄は違う。誇りを持つのは大事だけど、強がってごまかすのは浦和にふさわしくない。厳しい現実から逃げてはいけない。その上で浦和の責任を背負い、勘違いしないで進んでいきたい。僕個人だってそう。受け入れるべきことは受け入れる。立ち止まることはできない。進化していかないと」
「良いときと悪いときの差がはっきりしていた。もっと自信を持って、仲間を信じて戦わないといけない。アグレッシブにチャレンジしていけば、見ているファン・サポーターにも気持ちは伝わると思う」
「(武田は)ここからがスタート。一度試合に出れば、次も出るためにどうすればいいのかを考える。すごくいい刺激になったはず。年齢なんて関係ない。遠慮せずに、どんどんやってほしい」
「僕は(21歳で)キャプテンになるまでは、自分から殻を破ることができなかった。でも年齢を気にして言いたいことも言えないのは、本当にもったいないので」
「互いに刺激を与え合う存在でないと。そうやってチームは大きくなっていくもの。僕だって、年上だからと特別な扱いを受けるわけでもないし、いままでそんなことはなかった。やるからにはみんなと一緒にやりたい。これからもそうでありたいので、しっかり準備していく」
「いつまでやれるかは分からないけど、3年計画の何年かは関わりたい。何かを残していきたいと思っている。僕自身、レッズが好きだから。レッズのために戦いたい。ファン・サポーター、クラブスタッフ、チームメイトたちを含めて大きな家族。みんなを喜ばせたい。そのために努力していく」
「先につながるような試合をする。今季はこれで終わりだけど、浦和レッズは続いていくから。試合が終わったときにチームメイトとファン・サポーターと一緒に喜んで、大きな拍手で称え合えれば最高かな。そのために全力でがんばります」
(取材/文・杉園昌之)