cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_i4aip0rg1q6l_室井市衛コーチがハートフルで大事にしている3つのこころ i4aip0rg1q6l i4aip0rg1q6l 室井市衛コーチがハートフルで大事にしている3つのこころ oa-urawaredsnews 0

室井市衛コーチがハートフルで大事にしている3つのこころ

2020年12月18日 13:15 浦和レッズニュース

 赤いハートのロゴをあしらった2トントラックで浦和の街を走っていると、「あ、ハートフルだ」と子供たちから手を振られるようになった。

 浦和レッズが、2003年にハートフル活動を開始してから17年。すっかり地域に浸透している。活動方針は昔もいまも変わらない。テーマはこころを育むこと。

 コロナ禍の中でも、感染予防対策をしながらブレずに活動を続けている。ハートフルクラブのコーチを務めるOBの室井市衛はしみじみと話す。

「いままでやってきたことを継続しています。あらためて、継続する大切さを知りました。制限があるなかでも活動はできます。楽しみに待ってくれている子供たちがいますから」

 活動は小学生を対象とした定期的なサッカースクール、サッカークリニック、小学校の体育授業のサポートなど、多岐にわたる。レッズOBの鈴木慎吾、盛田剛平、池田学らもコーチになっているが、技術の向上と体を鍛えることだけを目的にしていない。むしろ大事にしているのは、仲間を信頼し思いやるこころ、お互いに楽しむこころ、何事も一生懸命にやるこころ。指導する上でも、最も気を使う点だ。

「仲間のため、チームのために、頑張ったところをよくみて、声がけをしています。簡単そうですが、コーチの質が問われます。選手育成とはまた違います。学校の先生に近い感じですね。僕も最初はできるのかどうか戸惑いましたが、いまはやりがいを感じています」

 スクールには街クラブで挫折した子供もいれば、親に半ば強引に手を引っ張られて来るタイプまでいる。どのような子供に対しても、指導方針は一貫している。

「参加した子供に、サッカーって面白いな、楽しいなって、思ってもらえるようにしたいです。ただ楽しいだけではなく、挨拶することや約束は守ることなど、言うべきことは言います」

 普及活動の一環ではない。レッズが来る前からサッカーが深く根付いている土地である。ハートフルは、あくまでサッカーを通じて、思いやりを伝えていくことを徹底している。コロナ禍の影響で人と人の距離ができ、疑心暗鬼になりそうなこともある。

「こういう状況だからこそのハートフル」

 実際に小学校、幼稚園、保育園に足を運ぶことで子供たちから喜んでもらったりもした。これこそが浦和における、レッズの存在意義だろう。これからも心の土台が揺らぐことはない。

(取材/文・杉園昌之)

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大槻監督「選手とともに浦和レッズの勝利に向かう」

2020年12月11日 17:45 浦和レッズニュース

 12月11日、大原サッカー場でのトレーニング後、大槻毅監督の定例会見がオンラインによって開かれ、明日12日にホームで開催される湘南ベルマーレ戦に向けた質疑応答が行われた。

 悔しい敗戦を喫した鹿島戦から2週間がたち、チームの状況を聞かれると「少し期間が空いたが、しっかりとメリハリを付けて、今週からは特にスイッチを入れるようにやりました。ケガ人も増えている状況ですが、フレッシュな選手ももちろんいますし、選手も一生懸命やってくれました」と様子を語った大槻監督。

 アグレッシブなプレーでハードワークが多い湘南ベルマーレ戦に向けて、「気持ちだけで勝負できるのであれば気持ちを高めればいいですが、そうではないと思っています。相手とのかみ合わせは当然ありますので、どこが空いて、どこに走るスイッチを入れられるか、そこで奪ったときに有効な手段は何なのか、というところをトレーニングしましたし、それを表現する回数が多くなることを目指したいと思います」と意気込みながらも、「ただ、すごく走るチームですし、過去の試合を見ていると力関係によっては押し込まれてからのカウンターが多くなる試合もありますので、入りの時間帯からしっかりとやりたいと思います。入りの勢いはすごくあるチームなので、その点を注意して進めたいと思います」と、熱い試合が予想される中でも冷静に対戦相手を分析し、試合の入り方の重要性を語った。

 残り3試合に向けて、「プロフェッショナルの仕事として、100パーセントの力を注ぐことは当然のこととして表現しなければいけませんし、選手の立場で言えば個人の価値を様々な人に見てもらう場だと思います。個人だけではなくグループとして、チームとして、これまで積み上げてきたものを見せる場として、埼玉スタジアムは素晴らしい場だと思っています。それに対して選手個々が訴えかけて、自分が持っているもの全てを出して、それを見てもらうということは譲れないと思っています。そこが大事なのではないでしょうか」と、選手たちに求める姿勢を語った。

 最後に監督自身のことを聞かれると、「僕のキャリアどうこうは関係ありません。浦和レッズが勝利に向かっていくということを選手とともにやっていく。それだけです。浦和レッズの勝ち星が増えることが大事です。残り3試合ありますので、そこで彼らが今まで積み上げてきたことや、彼ら自身の価値を上げるためにしっかりとプレーすることが重要だと思っています」と会見を締めくくった。

 ホームで行われる湘南ベルマーレ戦は明日12月12日(土)17時にキックオフされる。

(浦和レッズオフィシャルメディア)

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cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_izn8l0hlb9fv_生来のリーダー・長澤和輝が考える「やらなければならないこと」とは izn8l0hlb9fv izn8l0hlb9fv 生来のリーダー・長澤和輝が考える「やらなければならないこと」とは oa-urawaredsnews 0

生来のリーダー・長澤和輝が考える「やらなければならないこと」とは

2020年12月11日 17:00 浦和レッズニュース

 少し前の話になるが、8月のガンバ大阪戦のあと、槙野智章が「面白い話があって」と切り出した。

 2-0で折り返したハーフタイム、ロッカールームで槙野が「ベストゲームだ」とチームメイトを称えたときのことである。すかさず長澤和輝が「いや、前半だけじゃなく、90分を通してベストゲームにしよう」と言ったというのだ。

「それがすごく頼もしくて。良いことを言われたなと思いました」と槙野は破顔した。槙野やキャプテンの西川周作など、30代のベテランが多いチームにおいて、28歳と中堅どころの選手がビシッと締めてくれたことが、嬉しかったのかもしれない。

「そんなに深く考えて言ったわけではないですけどね」

 当の本人は、そう言って笑ったあと、表情を引き締めた。

「今季は勝ったり、負けたりを繰り返して波に乗れなかった。いろんな要因があるんですけど、自分たちのメンタルもそのひとつだと感じていて。負けていても腐らない、勝っていても慢心しない。どんなときも変わらない精神状態を、チームとして作っていかないといけないだろうと。そんな思いで声掛けをしただけなんです」

 浦和レッズに加入して4年目となる今季、長澤は副キャプテンに任命された。しかし、だからといって自身の振る舞いやチーム内でのスタンスを大きく変えたわけではない。

 大学卒業後にドイツで3年間プレーし、ジェフ千葉への期限付き移籍を経てレッズの一員になった時点で25歳だった。右も左も分からないルーキーとして加入したわけではなかった。

「今年、副キャプテンの役職をいただきましたけど、2017年に移籍してきてACLで試合に出始めたときから、コーチングや存在感でチームを引っ張っていかないといけないという自覚を持ってやってきたので、特にやることは変わらないと思っていました」

 八千代高、専修大、大学選抜でキャプテンを務めた経験もある。さらに、海を渡ってプロとなり、レッズ加入後には大学院に進学した長澤である。リーダーシップや実行力を備えていることは、ピッチ外の振る舞いからも伝わってくる。

 18年の年末にはドイツ時代のアフリカ系の友人に頼まれ、レッズで使わなくなったものを支援物資として送った。その際、レッズのチームメイトに声を掛け、協力を仰いだ。

 今年のコロナ禍においても、差別や偏見に遭っている医療従事者に向けて、宇賀神友弥、柏木陽介、鈴木大輔、遠藤航といった仲間と協力しながらエールを送った。インスタグラム上で発信した「#医療従事者は私たちのヒーロー」の投稿は、アスリートの間で大きな広がりを見せた。

「困っている人に対して、行動を起こしたいなっていう思いがあったんです。2年前の活動で、自分ひとりの力だと小さいけど、仲間の力も借りれば大きくなるということを実感したので。実際、医療従事者へのメッセージはサッカー選手だけでなく、プロボクサー、K-1選手、ゴルファー、ラグビー選手、野球選手、アーティストの方まで賛同してくれた。『頑張れそうです』というメッセージもいただきました。お金だけじゃなく、アクションも大きな支援、心の支えになるんだと学びました」

 スポーツ選手の価値はパフォーマンスにフォーカスされがちだが、試合がない状況で何ができるのか――。そう考えたときに浮かんだアイデアだった。

 コロナ禍においては、改めて浦和レッズというクラブが持つ力も感じたという。

「チームが財政的に苦しいなか、クラウドファンディングであれだけの金額が短期間で集まった。このファン・サポーターは、レッズの素晴らしい財産。そんな財産を持っているこのクラブが、より地域のために何ができるか。ピッチ上のパフォーマンスを含め、可能性に満ちたものにしないといけない」

 だからこそ、2020年シーズンのピッチ上での結果について、長澤は悔しさを覗かせる。

 強化体制が変わり、大槻毅監督が初めてプレシーズンから指揮を執った今季を、クラブは3年計画の1年目と位置づけていた。

 長澤自身、昨年12月に「チームは転換期を迎えていると思います。来季は、変わるんだ、という姿勢を示さないといけない」と話していた。

 果たして、浦和レッズは変われたのか――。

 その問いかけに対して、長澤は「変わったところは、あまり示せなかったと思います」ときっぱりと言った。

「結果を出せなかったのは、僕たち選手に大きな責任がある。それは選手が自覚しないといけない。この結果に満足しているファン・サポーターはいないと思いますし、みんなが悔しい気持ちを持っていると思います。選手、コーチングスタッフ、フロント含めたクラブ全体で改善していかないといけない」

 自身のパフォーマンスに関しては、どう捉えているのか。

 サイドハーフが主戦場だったシーズン前半戦は、ターンオーバー制が採用されたこともあり、サブに甘んじたり、サイドバックとして出場することもあった。サイドハーフで重用されたのは、関根貴大、汰木康也といった推進力のあるアタッカーだ。

 シーズン中盤以降はボランチとしてスタメン出場を続けているが、長澤自身にポジションを掴み取った感覚はない。

「中盤の軸としてチームを引っ張ってきた青木(拓矢)選手と柴戸(海)選手が負傷して、真ん中の層が薄くなったから、出場機会が増えたかな、と思います」


 ハードワークができ、インテンシティも高く、複数のポジションをこなせる長澤は、指揮官にとって計算の立つ、ありがたい存在だろう。

 だが一方で、大学時代やジェフ千葉で見せていたような“違いを生み出すプレー”は減っている。

「戦術やポジションによって求められることは違うと思うので。例えば、関根選手より速く走れと言われても、汰木選手よりうまくドリブルしろと言われても、難しい。自分の良さは違うところにあるというか。だから、このチームで何ができるか、監督は何を求めているかにフォーカスして、チームのためにやっていくことが大事」

 ピッチ内では求められたプレーをする、という長澤の姿勢は一貫している。

「例えば、昨年のACL決勝のときのように前線で起用されれば、ある程度自由に動いて、ボールを失ってもいいからトライしますけど、ボランチのところでチャレンジして失うのは、チームにとってリスクになる。大切なのはチームが勝つことだと思うし、監督が求めていることをしっかり表現するのも、自分の良さなので。そこはしっかり出していきたいな、と思っています」

 3年計画の1年目が過ぎようとしているが、新型コロナウイルスの影響もあって、経営的に厳しい状況だ。新監督を迎える来季は、観客を増やして営業利益を上げながら、世代交代にも踏み切らなければならない。そんな状況を整理したうえで、長澤は「やらなければならないことがある」と強調する。

「これが浦和のサッカーなんだという軸を確立すること。監督が変わろうと、選手が変わろうと、変わらないチームのフィロソフィを作らないといけない。僕が入った頃は(ミハイロ・)ペトロヴィッチ監督のもと、攻撃的なサッカーをして、スタジアムが盛り上がっていた。来季は監督が変わって、新たな色も出てくると思いますけど、“次の時代”を作っていかないといけない」

 現状を冷静に分析している長澤だが、今後について語る言葉には、自然と熱がこもる。

「フロント、監督、選手が力を合わせ、クラブとして、チームとして、築き上げていかないといけないと思います」

 その中心に、長澤がいるのではないか――。そう思わずにはいられない。今回のインタビューでも、リーダーに相応しい自覚と責任が画面越しに伝わってきた。

「選手の価値って、変わっていくじゃないですか。年齢が上がるにつれて、少しずつ無理が利かなくなってきますけど、経験も含め、違う役割も増えていく。例えば、川崎フロンターレの中村憲剛選手、鹿島アントラーズの小笠原満男さん、うちだったら阿部(勇樹)選手……。発言に重みも出てくるし、チームを引っ張っていく役割が求められる。存在感をもっと出していけるように。みんなに頼られる選手になれるように。頑張っていきたいと思います」

(取材/文・飯尾篤史)

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[vs湘南] ホームで“あの”偉業達成なるか

2020年12月11日 14:55 浦和レッズニュース

 現在6勝7分18敗の16位に沈む湘南ベルマーレだが、決して侮ってはいけない。

 9月から10月に掛けて6連敗を喫した時期もあったが、10月18日の柏レイソル戦に3-2と勝利すると、そこから4勝2分と6試合負けなしを記録。チーム状態を向上させた。

 もとより今季の湘南は1点差負けが13もある。ここまで28得点と、リーグワーストの得点力に苦しんできたが、内容は決して悪くなかった。

 採用するフォーメーションは3-3-2-2。ハイラインを維持して全体をコンパクトに保ち、ミドルゾーンで激しくプレッシャーを掛けて、ボール奪取を狙う。鋭い守備から攻撃に転じる“湘南スタイル”は健在だ。

 そのスタイルを体現するのが、インサイドハーフの齊藤未月だ。寄せの鋭さはリーグ屈指のレベル。今季は攻撃への意識も強まった。

 さらに、前線では155cm中川寛斗と164cm松田天馬の小柄なアタッカーたちが、機動力を生かして撹乱してくる。

 もっとも、インテンシティの高さなら、浦和レッズも負けていない。

 中盤の中央を締めるのは、長澤和輝と柴戸海のコンビだろうか。いずれもアプローチの鋭さ、ボール奪取力に定評のある男たちだ。

 今季、ビッグシーズンとなったプロ3年目の柴戸は10月上旬の練習中に負傷。10月半ばの柏レイソル戦、ベガルタ仙台戦に途中出場して復帰したが、その後再び離脱を強いられていた。だが、11月半ばから練習に復帰しており、湘南戦に向けてスタンバイ、オーケーだ。

 ホットスポットは、サイドだろう。好調を維持する両翼、汰木康也とマルティノスが相手3バックの両脇、ウイングバックの背後をどれだけ攻略できるか。

 2トップを組むことが多い興梠慎三と武藤雄樹のどちらかがサイドのオープンスペースに流れ、マークのズレを生み出すのも有効だ。興梠に関して言えば、9年連続二桁ゴールの偉業まで、あと1ゴール。このホームゲームでぜひとも達成してもらいたい。

 湘南の右ウイングバックは、レッズユース出身の岡本拓也。現在はキャプテンとしてチームを牽引している。また、レッズで2年間プレーした石原直樹もこの試合に出場することが濃厚だが、懐かしんだり、再会を喜ぶような暇はない。

 前節、11月29日の鹿島アントラーズ戦から中12日と休養たっぷり。0-4と敗れたショックもすでに払拭されている。

 泣いても笑っても残り3試合。来季に繋がる内容を。浦和のプライドを懸けて勝点3を、なんとしてでも掴み取らなければならない。

(取材/文・飯尾篤史)

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cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_j97fzciuod3p_【プレーヤー必見】平川コーチ×橋岡のクロス講座 j97fzciuod3p j97fzciuod3p 【プレーヤー必見】平川コーチ×橋岡のクロス講座 oa-urawaredsnews 0

【プレーヤー必見】平川コーチ×橋岡のクロス講座

2020年12月11日 02:45 浦和レッズニュース

 とある日、練習後のピッチで真剣に話をしている平川忠亮コーチと橋岡大樹。

 耳を傾けてみると、どうも橋岡がクロスをうまく上げるコツを平川コーチに教えてもらっているらしい。

「アイツはまだまだ」

 これは先輩選手たちが橋岡に対してよく言うセリフだ。

 ただその言葉は期待の裏返しであり、高いポテンシャルを持ち、かつ向上心がある橋岡に発破をかける意味合いで使っているのが本当のところ。

 おそらく平川コーチも同様に思っているのだろう。

 宇賀神友弥をはじめ、多くの選手たちがサイドの職人である平川コーチにたくさんの教えを請うてきた。

 現役時代、そして引退をしてコーチになってからも。

 平川コーチ曰く、キックの仕方、ボールへの足の当て方、パワーの使い方、あらゆる要素がクロスの精度を高めるためには必要らしい。

 そして何より大切なのは、それを繰り返し練習し、自分のものにすることだそうだ。

 今シーズンは残り3試合。

 平川コーチ直伝の橋岡のクロスから、ゴールが生まれる瞬間を心待ちにしたい。

(浦和レッズオフィシャルメディア)

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cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_820h6cs2t5l2_8選手がプロデュースする埼スタ新名物とは 820h6cs2t5l2 820h6cs2t5l2 8選手がプロデュースする埼スタ新名物とは oa-urawaredsnews 0

8選手がプロデュースする埼スタ新名物とは

2020年12月11日 02:40 浦和レッズニュース

 埼スタといえば??

「浦和のファン・サポーター」「日本最大のサッカー専用スタジアム」「2002年ワールドカップ」

などなど、聞けばたくさん出てきそうだが、「カレー」という人はあまりいないのではないかと思う。

 埼スタとカレー、と聞くだけではイメージが湧かないが、実は埼玉県は香辛料の出荷額が全国1位なのだ。

 その香辛料がたくさん使われている「カレー」を埼スタの新名物にしようと、グルメ担当が企み、先日からスタジアムで「埼スタカレープロジェクト」と題された企画を実施している。

 そしてこのたび、選手たちもその企画に賛同し、8選手それぞれがプロデュースするオリジナルカレーが発売されることに。

 食へのこだわりが強い選手たちからは数々の要望が出されたが、販売店の方々がその熱い思いに応えるため、必死で付き合ってくれ、今回見事に完成。

 埼スタ新名物、ぜひお楽しみに!

【8選手による試食映像はこちら↓】

(浦和レッズオフィシャルメディア)

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cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_u7tpo3yc2svu_「もっとゴールを」武藤雄樹が残り3試合に懸けるもうひとつの記録 u7tpo3yc2svu u7tpo3yc2svu 「もっとゴールを」武藤雄樹が残り3試合に懸けるもうひとつの記録 oa-urawaredsnews 0

「もっとゴールを」武藤雄樹が残り3試合に懸けるもうひとつの記録

2020年12月11日 02:35 浦和レッズニュース

 7月に浦和レッズにおける通算100ゴールを記録、9月にはJ1通算150ゴールをマークした興梠慎三が現在、9年連続二桁得点の大記録にもリーチを掛けている。

 その一方で、パートナーを務めることの多い武藤雄樹も、着実に数字を積み重ねてきた。

 大台まで、あと3つ――。

 現在、J1で通算247試合に出場して47得点。今季のリーグ戦は残り3試合だから、いずれも今季のうちに節目に到達することが可能なのだ。

 流通経済大から2011年にベガルタ仙台に加入した武藤が初めてJ1のピッチに立ったのは、11年9月17日のアルビレックス新潟戦。その約1か月後、10月15日のアビスパ福岡戦でプロ初ゴールをマークする。

 仙台時代の4年間で6ゴールに留まった武藤がブレイクを果たすのが、浦和に加入した15年シーズンだ。

 13ゴールを記録してチーム得点王に輝くと、背番号を9に変えた16年シーズンも12ゴールを奪取。前線に欠かせぬピースとして、15年シーズンから18年シーズンまで4年連続して30試合以上に出場してきた。

 もっとも、サイドハーフもこなせる器用さと、ハードワークを厭わない献身性が、こと得点数においては、裏目に出たと言えなくもない。

 17年シーズン途中にミハイロ・ペトロヴィッチ監督が退任すると、中盤やサイドに回ることも増え、ゴールが遠くなっていく。昨季は負傷の影響もあって23試合の出場に留まり、1ゴールしか奪えなかった。

 前線の顔ぶれが固定されず、サイドハーフでの起用も多かった今季も、ここまでわずか2ゴール。だが、長澤和輝からのパスを左足でダイレクトに蹴り込んだ8月19日のガンバ大阪戦、ペナルティエリアの外からカーブの掛かったミドルシュートを決めた9月9日のサガン鳥栖戦と、ふたつのゴールはいずれも武藤らしく、思い切りの良さとシュートの正確性が光るものだった。

 さらに、武藤が継続している重要な記録がある。

 それは、不敗神話だ。

 武藤がゴールを決めると、チームは37試合連続して負けていないのだ。

「本当に運がいいなと思います。狙ってやっているわけではないですけど、勝手にもっともっと続いていってくれればいいなと思います」

 シーズン終盤を迎え、あうんの呼吸を築く興梠と2トップを組む機会が増加。抜群のコンビネーションとオフ・ザ・ボールの動きで興梠のシュートチャンスを呼び込んできた。

 だが、武藤自身は「もっともっとゴールを決め続けていきたい」と、ストライカーとしてのプライドを覗かせる。

「シュート練習は毎日やっています。シュート練習やシュートの精度向上に終わりはない。課題を見つけながら、いろんなシュートパターンにトライしています」

 その瞬間のために牙を研ぎ続けるのみ――。

 そんな武藤のゴールで、今季初となる3連勝を狙いたい。

(取材/文・飯尾篤史)

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コロナ禍のスタジアムグルメを繋いだ飲食売店とのきずな

2020年12月11日 02:30 浦和レッズニュース

 埼玉スタジアムに新しい名物が生まれようとしている。

 阿部勇樹は浦和レッズの“赤”を思わせるトマトをふんだんに使用したスパイシー野菜カレーを、橋岡大樹は濃厚なチーズカレーをプロデュース――。

 10月にスタジアムの各売店がオリジナルのカレーを販売した第1弾に続き、「カレープロジェクト」の第2弾として、12月12日の湘南ベルマーレ戦から選手プロデュースのカレーが販売されるのだ。

 参加したのは、阿部、橋岡のほかに、槙野智章、宇賀神友弥、岩波拓也、柴戸海、興梠慎三、長澤和輝と、8人の選手たちだ。

「コロナ禍の今年は、スタジアムで飲食の出店を中止にしたり、店舗数を制限しなければいけなかった。売店の数は徐々に戻していますけど、これまでよりも売上が落ちているところも多い。だから、全体としてスタジアムグルメを盛り上げたかったんです」

 そう語るのは、仕掛け人となったスタジアム運営担当の早川拓海だ。

「第1弾では普段、カレーを販売していない事業者さんもカレーを作ってくださった。それが好評だったので、今度は選手に協力してもらって第2弾を行うことにしたんです」

 早川が飲食売店の担当になったのは今年から。実はシーズン前から全店舗と話し合い、“スタグル”を盛り上げる企画を考えていた。

 ところが2月末、新型コロナウイルスの猛威によって、スタグル企画どころか、試合自体がなくなってしまった。

「最初の頃は、少しの辛抱かなと思っていたんですけど、リーグ再開の目処がまったく立たなくなってしまった。埼玉スタジアムに出店してくださっている事業者さんは、店舗経営をしているお店もありますが、スタジアムへの出店を主としているお店も少なくないんです」

 事業者から毎月のようにヒアリングしていた早川は、「売上がなくてとても厳しい」という声を聞き、アクションを起こした。

 それが「さきめし」だ。

 利用者が先にお金を支払い、スタジアムに売店が戻ったときに飲食を楽しむ。そうすることで、スタジアムに出店できない状況の事業者に現金が入るという仕組みだ。

「湘南ベルマーレさんが先に始めていたので連絡して、ご意見を賜りながらトライしました。大きな売上に繋がったわけではないんですけど、しっかりコミュニケーションを取れたことを感謝していただきました」

 一方、“スタグル”として提供するはずだった食材の賞味期限が切れてしまうという問題も浮上した。

「そこで、クラブのネットワークを通じて埼玉県やさいたま市とコンタクトを取って、『子ども食堂』に食材を寄贈したんです。将来的にスタジアムグルメが復活したら、サッカーを観に来てね、“スタグル”を楽しんでね、というメッセージを込めて。食材を無駄にしないですんだ、社会貢献に繋がった、と」

 7月のリーグ再開、リモートマッチを経て、入場者数の制限が少しずつ緩和されていくとともに、売店の数も戻していった。だが、それでも約50店舗あったすべての売店の出店を許可できるわけではない。当初は6店舗、現在も約30店舗に制限しており、そこには葛藤がある。

「パートナー企業から優先にさせていただいていて、その後もコミュニケーションを取りながら、いろいろなバランスを考えて調整しています。すべての店舗の希望に応えられず、心が痛むところですが、『今はまだ我慢してください』とお願いしています。『こういう時期だから一緒に頑張ろう』と言ってもらえて、すごくありがたいですね」

 スタジアムの飲食店にとって苦しい状況が続くが、早川自身ホッとしているのは、廃業する事業者がなかったことだ。

「僕らにはどうすることもできなかったので、潰れてしまうところも出てきてしまうんじゃないかって心配でした。でも、皆さん、自主努力で踏ん張ってくださっています」

 少しずつ“スタグル”が復活してきたとはいえ、10月の段階でも売上が通常の10分の1に留まっている店舗もある。そこで10月には“スタグル”を盛り上げるべく、前述の「カレープロジェクト」を発足した。

 さらに、選手とのコラボ企画としてトーマス デンに協力してもらい、バターライスのオムキーマカレーが名物のグリーンパルが「トーマスおでん」を販売。

「完全にダジャレからスタートして、『こんなのできますか?』とご提案したら、グリーンパルさんが『できますよ』と。それでだんだん形になって販売までこぎ着けたら、好評だったんですよ」

 こうして12月は「カレープロジェクト」と選手がコラボすることになったのだ。

 2020年シーズンのコロナ禍によって“スタグル”は一時、壊滅状態に陥った。だが、困難に見舞われたからこそ、深まったものもある。

「飲食売店の皆さんとたくさんコミュニケーションを取り、協力しながら困難を少しずつ乗り越えてきたので、今までよりも信頼関係が築けたんじゃないかなって思います。これを機に“スタグル”にさらに力を入れていきたい。そこでまず、カレーを推していきたいと思います」

 12月12日の湘南戦で発売される選手プロデュースの8種のカレーは、果たしてどんな味なのか。

 埼スタと言えばカレー――。

 そんなふうに、カレーが埼玉スタジアムの名物となる日は、そう遠くないかもしれない。

(取材・文/飯尾篤史)

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俺たちの目指すもの――。トミー、レオ、武田、加入1年目の男たちのラスト3試合。

2020年12月4日 19:00 浦和レッズニュース

 何のために戦うのか――

 前節の鹿島アントラーズ戦の結果、浦和レッズの来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場の可能性は潰えた。3年計画の1年目の目標は、果たせなかった。J1リーグは残り3試合。結果によって勝ち点や結果に変動はあるが、たとえ3連勝してもチームとして目に見えるものをつかめるわけではない。

 しかし、残り3試合を戦う意味を問われたトーマス デンは、たった一言だけを返した。

「ウイニング」

 勝つこと。

 それを目指すことはどんな状況でも変わらない。

「まずは本当に残念な結果でした。シーズンを通して来季のACL出場権を獲得するという目標があったので、そのチャンスを失ったことはファン・サポーターのみなさん、クラブに対しても非常に申し訳ない。特にファン・サポーターの方々の期待に応えられなかったことが残念です」

 トーマスは結果について真摯に謝罪した。だが、残り3試合のモチベーションについて問われると、すぐに表情を変えた。

「モチベーションは全く変わりません。ファン・サポーターやクラブのために戦わなければいけません。そして、ポジティブな状態でシーズンを終えることが大事です」

 来日した2020年が新型コロナウイルスの影響で過去に例を見ないシーズンになったが、だからこそトーマスには来季、楽しみにしていることがある。

「今年は難しい状況でしたが、初めて埼玉スタジアムに1万人近く入った名古屋グランパス戦はかなり刺激的でした。レッズにはJリーグの中でも良い意味で一番クレイジーでパワフルなファン・サポーターがいると聞いていました。早くそれを体感したくて待ちきれません」

 だからこそ、トーマスはモチベーションを落とすことなく、勝つことだけに集中し、ポジティブな状態でシーズンを終え、来季につなげたいと考えている。

 レオナルドはACL出場圏獲得の可能性が消滅することになった鹿島アントラーズ戦後、自身のSNSでファン・サポーターに謝罪した。

「レッズのようにアジアナンバーワンとも言われているようなチームが0-4という大量失点、しかも内容がよくない試合をしてはいけないと思います。ほとんどシュートを打てなかった試合でした」

 ただ、レオナルドもトーマス同様に残り3試合に向かう熱さも冷静さも失ってはいない。

「目標というのはシーズン開始に設定するものですが、それのみに基づいて動いているわけではありません。ここで止まるわけではないですし、ベストを尽くすことをやめることもありません。勝利を目指して戦うということが自分たちの仕事です」

 ひとつでも多くの勝利を目指す。いや、どんな試合でもピッチに立てば勝利を目指すと表現した方が正しいかもしれない。

「自分たちは勝利を目指して戦っています。引き分けるため、あるいは負けるために戦っているわけではありません。どんな試合でも勝利するためにベストを尽くします」

 J3、J2とひとつずつステップアップしてきたレオナルドにとって、レッズでのプレーは夢だった。ガイナーレ鳥取でプレーしていたころからレッズの魅力を伝えられていたからだ。

 日本に連れてきた鳥取の代表取締役GMであり、レッズで活躍した岡野雅行氏。

 そしてレオナルドの同胞であり、ガンバ大阪や清水エスパルスで相手として戦ってきたフェルナンジーニョ。

 その他、複数の人たちからレオナルドはレッズについて聞いていた。

「いろいろな人から聞いたことは、『レッズはファン・サポーターの力で勝つ』ということです。選手が少し疲れていたり、モチベーションが低下していたりするときに、あの応援がプラスアルファの力を発揮させることになり、もうひと踏ん張りできる後押しになっているということをよく聞いていました」

 レオナルドが通常の埼玉スタジアムでプレーできたのは、たった1試合。今季の開幕戦となったJリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第1節のベガルタ仙台戦のみだった。

 その後はスタジアムで観戦できない試合、入場者数や応援方法に制限がある試合が続いている。ただ、赤いユニフォームを着て埼玉スタジアムのピッチでプレーすることで、岡野氏やフェルナンジーニョらの言葉を確かに実感した。

「(仙台戦では)素晴らしい応援をしてくれるファン・サポーターの方々だと感じました。良い内容でプレーして結果も残すことができました」

 次節の湘南ベルマーレ戦は累積警告により出場停止となったが、残り2試合、特に埼玉スタジアムで戦う最終節の北海道コンサドーレ札幌戦に強い思いを抱いている。

「今季はゴールで始まったシーズンでしたが、素晴らしいファン・サポーターの前でゴールを決めてシーズンを締め括りたいです。そしてレッズは夢に見たクラブです。ここでプレーする限り、このクラブのためにベストを尽くしてゴールを狙っていきたいです」

 青森山田高校から加入した武田英寿は、浦和レッズにとって伊藤涼太郎以来、4年ぶりの高体連出身ルーキーだった。大きな期待を胸にJリーグの舞台に身を移した。自信もあった。

 しかし、プロの壁がこれほどに高く、分厚いとは想像できていなかった。

 出場できた試合は、アウェイのヤンマースタジアム長居で行われたJリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第2節 セレッソ大阪戦1試合のみ。たった15分ほどのプレーだった。J1リーグでは出場はおろか、メンバー入りもない。

 ただ、試合に絡めなかったからといって他人事ではなかった。チームが目標を逃したことを問われると、武田は唇をグッと噛んだ。

「試合になかなか絡めず、チームに全く貢献できませんでした。それがすごく悔しいです」

 レッズのファン・サポーターの期待は加入前から感じていた。メディアに自分の名前が出た際の反響も、自ら目にすることもあれば、近親者や友人から聞くこともあった。だからこそ、期待に応えられなかったことが悔しかった。

 だからと言って止まることはできない。むしろ武田を含めた若手にとっては、未来を切り開く3試合になるかもしれない。武田がJ1リーグでピッチに立てるかどうかは誰にも分からない。武田自身も分からない。大槻 毅監督もまだ誰をピッチに送り出すか決めてはいないだろう。

 ただ、残り3試合に武田が期待を抱いていることは事実だ。チームとしての目標を失った後、将来を期待される若手選手が出場機会を得ることは不自然なことではない。

 メディアに公開された2日のトレーニング。最後のメニューとなった11対11を締めたのは武田の強烈なシュートだった。縦を70m程度に狭めたエリアでの11対11だったが、フルコートならばペナルティーエリア内に少し入ったあたりの場所だっただろうか。

「紅白戦のような形のゲームで久しぶりに決めました。気持ちよかったですね。でも、今日(3日)も決めたんですよ。昨日より少し遠い位置、ミドルシュートくらいかな? ズドンと昨日よりさらに気持ちよく決めました」

 19歳の若者の表情は、試合に出られないことだけではなくトレーニングでも自分の力を発揮できないことにもどかしさを感じていた1ヵ月ほど前よりも精悍になっていた。

「試合に出るとすれば、次も出るためにアピールしたいという気持ちもありますが、やっぱり勝たないといけません。勝つことが気持ちいいと思いますし、勝利することが一番のアピールになると思っています」

 一番はチームのため。武田はそう断言する。そしてチームのためにプレーする姿を、ファン・サポーターに見せたいと強く願う。

「自分のように若い選手たちがもっと試合に出ていかなければいけないと思います。若い選手が良いプレーを見せることでこれからのレッズに期待感を持って応援しに来てくれるのではないか、と思っています」

 一般的な定義としては、残り3試合が消化試合だということを否定はできない。ただ、その3試合はそれぞれが戦う意味を持ち、ピッチを目指し、ピッチに立つ。誰もがそうだ。1つでも多く勝利し、1つでも上の順位を目指す。自分のために、チームのために、クラブのために、周囲で応援してくれる人たちのために、ファン・サポーターのために。

 残り3試合はそれぞれに戦う意義があり、そのために全力を尽くすのだから。

(取材/文・菊地正典)

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【プレイバック2011】残留争いのなかで最後に見せた闘志と気迫

2020年12月1日 21:40 浦和レッズニュース

 栄冠にあと一歩届かなかったが、間違いなく選手たちは闘志であり、気迫、気概、そして浦和レッズとしての誇りを見せた。

 2011年10月29日、舞台は国立競技場——。浦和レッズは鹿島アントラーズとのナビスコカップ決勝に臨んだ。秋空が広がる決戦のピッチに立ったメンバーは以下の通りだった。

FW:⑮エスクデロ・セルヒオ
MF:⑦梅崎司、⑧柏木陽介、⑬鈴木啓太、㉒山田直輝、㉔原口元気
DF:⑥山田暢久、⑭平川忠亮、⑰永田充、㉖濱田水輝
GK:⑯加藤順大

 チームを率いるのは、約10日前に指揮を託されたばかりの堀孝史監督だった。

 振り返れば2011年の浦和レッズは、ゼリコ・ペトロビッチを新指揮官に迎えて新たなスタートを切った。

 ポンテが去った中盤には、マルシオ・リシャルデスが加わり、FWのエジミウソンも健在。開幕戦こそ神戸に0−1で敗れたが、柏木陽介や宇賀神友弥の成長も頼もしく戦術理解が進めばと、期待は高かった。

 3月11日には東日本大震災が発生。各地に未曾有の惨事を引き起こした地震により、Jリーグは一時中断を余儀なくされた。

 再開初戦となった4月23日のJ1第7節対名古屋グランパス戦で、浦和レッズは3−0と快勝する。新加入のマルシオ・リシャルデスが12分に先制点をマークし、25分には田中達也が追加点。78分には原口がダメを押す3点目を挙げ、クリーンシートで終えた守備も含め、期待はさらに膨らんだ。

 ところが、だった。ここから歯車は狂いはじめていく。

 第8節から3連敗。第17節のアビスパ福岡戦で勝利を挙げるまで、9試合も勝ち星から見放されたのである。不用意な失点を許し、劣勢で試合を進めることもあれば、得点しても追いつかれるなど、試合の運び方であり、ゲームコントロールが大きく損なわれていた。7月になり14試合を終えた時点で、降格がチラつく15位まで低迷してしまったのである。

 さらに歯車が狂った要因としては、夏場にエジミウソンがアル・ガルファ(カタール)へ移籍。得点源を欠くことになったのも痛かった。

 7月末のヴァンフォーレ甲府戦、川崎フロンターレ戦に連勝して一時は10位まで盛り返したが、第24節から3連敗。残り試合もわずかとなり、否が応でも降格の二文字を意識せざる得なくなった。

 そして、10月15日に行われた大宮アルディージャとのさいたまダービーに敗れ、16位に転落すると、クラブはペトロビッチ監督を解任。当時ユースを率いていた堀に、チームの窮地を託したのである。

 就任から2日後に行われたJ1第30節の横浜F・マリノス戦では、原口、梅崎司のゴールで2−1と競り勝つ。開始4分に失点しながら逆転での勝利は、選手たちの気迫と思いが結実した結果だった。その証拠に勝利した後、原口はひと目もはばからず号泣した。GK加藤順大は何度も拳を突き上げて喜びを噛みしめた。

 それから1週間後に行われたのが冒頭のナビスコカップ決勝である。鹿島との一戦は、まさに死闘——。

 50分に山田直輝が2枚目の警告を受けて退場。10人での戦いを強いられたが、選手たちは体を張り、好機と見るや攻め上がり、息の合ったコンビネーションから梅崎やエスクデロがゴールを狙った。

 80分には、鹿島も退場者を出し、試合は10対10の戦いに。0−0のまま延長戦に突入した105分、ポストプレーから左右に揺さぶられると、大迫勇也にゴールを決められ、0−1で敗れた……。

 準優勝に終わったが、ピッチで選手たちが見せた闘志と姿勢は心に強く響いた。

 そうした選手たちの覚悟があったからだろう。第32節のベガルタ仙台戦で勝ち点1を拾い、第33節の福岡戦に2−1で勝利。堀監督はリーグ戦5試合を2勝2分2敗で乗り切ると、15位でJ1残留を勝ち取った。

 ただし、ホーム最終戦となった柏レイソル戦では1−3と敗れ、力の差を見せつけられるとともに、目の前で相手にJ1優勝を達成された。

 チームをどう築いていくか。どのようなサッカーを目指していくのか。今一度、考えさせられた2011年シーズンだった。

Jリーグ:15位
ナビスコカップ:準優勝
天皇杯:ベスト8

(取材/文・原田大輔)

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