cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_cc84364a2437_浦和ACL優勝の功労者、ズラタンを号泣させた親友の"申し出"とは 退団秘話 cc84364a2437 cc84364a2437 浦和ACL優勝の功労者、ズラタンを号泣させた親友の"申し出"とは 退団秘話 oa-urawaredsnews 0

浦和ACL優勝の功労者、ズラタンを号泣させた親友の"申し出"とは 退団秘話

2019年11月23日 10:00 浦和レッズニュース

 
 2018年12月13日。スロベニアの首都、リュブリャナ。
 ズラタンは早朝のカフェで、凍り付いた窓の向こうを眺めていた。

 ホットワインが静かに湯気を立てる。
 マグは3つ。J1浦和のチームメートである阿部勇樹と興梠慎三が、それぞれのリズムで香りと味をめでていた。

 特に会話もない。
 3人には、それが無性に心地よかった。

 ワインが身体の芯を温めたら、旧市街の道に出る。
 ズラタンはゆっくりとした英語と、片言の日本語とで、中心街に点在する史跡のいわれを説明する。

 通訳を交えれば、説明はもっとはかどるかもしれない。
 しかし彼らには、時間と手間をかけた意思疎通自体が、何よりも楽しいものに思えた。



乾杯を"お預け"にして


 「ものすごく、幸せな時間だった」

 ズラタンは目を細めて、そう振り返る。

 昨季、浦和レッズは天皇杯を制した。
 12月下旬にFIFAクラブワールドカップ出場を控えた鹿島が勝ち残っていたため、通常は元日に決勝を行う大会が、12月9日に決勝を行う変則日程になった。

 いつもよりも早いオフの到来。しかも、優勝という最高の形で締めくくった。
 ズラタンと阿部、興梠は示し合わせて、3日後にはヨーロッパ行きの飛行機に飛び乗っていた。

 せっかくだからと、優勝を祝う乾杯は到着まで我慢した。
 イタリアと地続きのスロベニアは、実はワインどころでもある。

 「スロベニアの冬は寒く、雪も多い。だから本当は観光にあった季節じゃないんだ。でも、そんなことはどうでもよかった。あのふたりが来てくれたんだから」

 自宅に招き入れ、20時間越しの祝杯を掲げた。



行ってみたいな、いつかは


 その1年前。

 阿部はLINE NEWSの企画で恩師イビチャ・オシムさんを訪ねて、同じ旧ユーゴ圏のボスニア・ヘルツェゴビナに降り立った。

 旧市街のカフェで軽食をとることになったときのことだ。
 通訳の千田善さんがメニューを説明しようとするのを制して言った。

 「ブレク!ブレク食べたいです」

 千田さんは不思議がった。

 「あれ、阿部ちゃんそんなことまで予習してきたの?」

 「いえ、ズラが教えてくれたんです。サラエボに行ったらブレクだと」

 渦巻き状のミートパイ。確かに美味しく、食べ応えがあった。

 「やっぱり、ズラの言う通りでしたね!あいつ、ボスニアに行くと言ったら、すごく喜んでくれて、親切にいろいろ教えてくれたんですよ」

 「そうだ、このロケの合間に、リュブリャナまで行くのって難しいですか?ズラがちょうど帰省しているし」

 同じ旧ユーゴ圏だが、乗用車で向かえば5時間ほどはかかる。
 そう告げられ、阿部は肩を落とした。オシムさん詣では、現地滞在2日未満の強行軍だった。

 「それじゃさすがに難しいですね。でもやっぱり、ズラの家には行ってみたいな。いつかは、きっと」



いいよ、オレが航空券を予約する


 翌2018年、天皇杯決勝直前の練習。
 ウォームアップのためにランニングしている最中、興梠は何となく阿部に聞いた。

 「阿部ちゃんはこのオフ、どうするの?天皇杯の日程が変わって、だいぶ時間できたじゃん」

 「オレ?オレはさ、ズラの家に行くよ。決勝終わったらすぐに」

 「えっ?そうなの?オレも行きたいけど…」

 「なら行こうよ!」

 「ホントに?ちょ、ちょっと待ってね、すぐにヨメさんに確認するから」

 練習が終わるとすぐに、妻に電話した。「いいじゃん、行ってきなよ」と快諾してくれた。
 すぐに阿部に「オレも行くよ!」と申し出た。

 「でも、どうすればいいの?」

 「大丈夫だよ。オレが慎三の分も航空券の予約するから」

 スロベニアに行くならどういう旅程をとればいいか。ずっとリサーチを重ねてきた。
 そんな阿部にとって、航空券の予約などはお手のものだった。



すぐ戻るつもりだった


 リュブリャナの旧市街。3人は再び、カフェでワイングラスを傾けていた。
 話題はズラタンの今後のことについて。

 浦和加入から4年がたったこのオフ、ズラタンは浦和レッズとの契約が満了になり、退団することが決まっていた。
 実績はある。関東圏のクラブが獲得に動くのではないか、という話はあった。

 だから、オフを過ごしたら、ズラタンはすぐに日本に戻るつもりだった。
 家族は慣れ親しんださいたま市での暮らしを続けさせる。そう考えていたから、浦和のみんなへのあいさつは、いつでもできると思っていた。

 自分のサッカー用具も、浦和レッズのクラブハウスに置いたままだった。
 阿部が笑った。「マネジャーの水上さんが、ズラのスパイクはチームで一番くさいと言っていたよ」



すごく、日本人っぽいなと


 ズラタンの荷物は、それから1年たった今もまだ、浦和レッズのクラブハウスに残されている。
 今回は特別に、強化部スタッフの水上裕文さんが中身を見せてくれた。

 段ボールは3つ。ほとんどがスパイクとトレーニングシューズだ。
 しかしその大半は未使用のもの。使った形跡のあるスパイクは、1足しかなかった。水上さんは言う。

 「どうですか。この履き込み方。プロの選手で、ここまで履くやつには会ったことがないです」

 アッパーは擦り切れ、分厚いプラスチックのソールも真っ二つに割れている。
 ここまで履き込めば「スパイクがチームで一番くさい」というのも道理だ。

 「ここまでひとつのものを大事に使う。あいつ、日本人より日本人っぽいんですよね」

 契約メーカーが用具を入れて送ってくる段ボール箱の片付け方も、水上さんの目を引いたという。

 「箱をそこらへんに雑に積んで置いておく選手が多いので、僕らが片付けてあげたりするんですが、ズラはその必要がまったくなかった。いつも、段ボール箱を丁寧にたたんで、重ねて片付けていたんですよね。そこらへんも、すごく日本人っぽいなと」



オレの給料を回してくれ


 12月、あっという間に日は傾いていく。スロベニアも日本と同じだ。
 来季の話をひとしきりすると、カフェテーブルを囲む3人の間に、しんみりとした空気が流れた。

 「もう少し、一緒にやりたかったな」

 それ以上は言わなかったが、3人の脳裏には、同じことが浮かんだ。
 それは、退団時の「秘話」だった。

 スロベニア渡航の数週間前。
 興梠はクラブの強化スタッフと、来季の契約についての話し合いを始めていた。

 自分のことよりも心配なことがあった。「ズラはどうなるの?」
 言いよどむスタッフの様子で悟った。契約更新はされないのかー。

 「ズラは腰痛から復帰したばかり。この状態で契約が切れてしまったら、手を挙げてくれるクラブはないかもしれない。せめてあと半年でも、契約してあげることはできないんですか?」

 クラブ側も、興梠が言いたいことはよくわかった。ズラタンを思う気持ちは同じだ。
 ただやはり、強化部はすべての選手をフェアに扱わないといけない。静かに首を振るしかなかった。

 興梠はなおも食い下がった。

 「そこを何とか、お願いします!オレの分の給料を回してくれればいいから!」



とめどなく流れる涙。感謝の気持ち


 それからしばらくして、ズラタンは強化部との話し合いに臨んだ。
 おそらく、契約が更新されることはないだろう。覚悟はしていた。

 予想は当たった。しかし、強化部から聞かされたのは、契約満了の方針だけではなかった。
 興梠から強化部への「申し出」について、ズラタンはその場で知ることになった。

 そこまでに、自分のことを思ってくれているのかー。

 気づけば、声を上げて泣いていた。
 とめどなく涙があふれた。懸命に嗚咽をこらえて、頭を下げた。

 「そこまで思ってもらえるだけで十分です。今まで本当にありがとうございました」


 数週間後。天皇杯決勝仙台戦の後半ロスタイム5分。
 途中交代で1点リードのピッチに入ったズラタンは、興梠からキャプテンマークを手渡された。

 チームメートからの「はなむけ」だと察した。また、感極まりそうになった。
 だが、これはあくまでタイトルのかかった試合で任された重責だと、気持ちを引き締めた。



脳裏に描かれた、新たな選択肢


 阿部、興梠のスロベニア滞在は、3日間に及んだ。
 別れの日。「日本で待ってるよ」。そう言って去る2人の背中を見ながら、ズラタンは今後について思っていた。

 レッズでは、本当にいい思い出をたくさんつくることができた。
 16年のルヴァンカップでの優勝。17年のアジア制覇。そして18年、キャプテンマークを巻いての天皇杯優勝。

 ピッチ外でも思い出は多かった。
 平川忠亮、李忠成、柏木陽介の3人が札幌旅行に出かけると聞いて、通訳も連れずに同行した。

 「やっぱりここは男気じゃんけんでしょ」

 3人が言うのに従って、いくつもの店を回った。ラーメン、ジンギスカン、海鮮居酒屋、スープカレー。
 ズラタンが負けたのは1か所だけ。しかし、一番高いすし店だった。

出典: Instagram

 3人は腹を抱えて笑っていたっけ。思い出していると、自然と笑みがこぼれていた。
 そして脳裏には、ひとつのプランが描かれつつあった。

 美しい思い出をそのままにするためには、レッズを最後にキャリアを終えるのも、いい選択肢なのではないかー。



チームを鼓舞した「伝説の一言」


 2019年シーズン。
 ズラタンが日本に戻ってくることはなかった。

 スロベニアにとどまったまま、現役生活にピリオドを打った。
 そして、自分がサッカーを始めたアマチュアクラブで、指導者としてのキャリアをスタートさせた。

 そして11月。およそ1年ぶりに来日し、埼玉スタジアムでレッズの試合を観戦した。
 翌日にはクラブハウスを訪れ、所属する選手たちと旧交を温めた。

 「ズラと言えば、あのコメントですよね」

 ズラタンの広い背中を見ながら、チーム付きの広報担当がポツリと言う。

 2017年11月、ACL決勝。浦和レッズはアルヒラルとの初戦を1-1で終えた。
 敵地での引き分けという結果は上々だったが、終始押し込まれる展開だった。

 しかし、試合後に取材を受けたズラタンは、はっきりと言い切った。

 「彼らは浦和レッズの真の姿を知らない。次の試合、アルヒラルの選手、スタッフ、サポーターはそれを見ることになる」

 赤く染まったスタンドの大声援は、選手の力を何倍にもする。
 だから言いきれた。次は必ず勝てる。

 この言葉は、アルヒラルの実力を見せつけられ、不安を抱いていた選手、サポーターを勇気づけた。
 そして、ホームスタジアムの力を思い出させた。予言通り、チームは第2戦を1-0で勝って、10年ぶりのアジア制覇を果たした。



少年の頃、日本に行くと予言されたら…


 今も語り継がれるコメントには、意気消沈しそうなチームメートを鼓舞する意味合いがあったのだろうか。

 「いや、そんなことはないよ。思ったことを率直に言っただけで」

 練習見学後、取材ルームに現れたズラタンは、そう言い切る。

 「初戦の内容もあって、相手がなめてかかってくるんじゃないかと思っていた。何より、自分たちのファン、サポーターがどんな存在なのかを、僕は知っていたから」

 「スタジアムが必ずフルになるであろうこと、それが何よりの力になることも分かっていた。だから、第1戦が終わると同時に、勝てると確信した。それで、ああいうコメントをしたんだ」

 素晴らしい思い出だ。ズラタンはそうつぶやく。

 「サッカーを始めたころに、あなたは将来日本という場所でプレーをすることになりますと予言されたら、そんなの嫌だと答えたかもしれない。日本に来たばかりのころも、こんなに長く暮らすことになるとは思わなかった」

 「でも、今はとにかく、いい選択をした自分をほめてあげたい」



大丈夫。必ず勝つ


 通訳も連れずに日本人選手と一緒に旅行をしたり、母国に招待したりする外国人選手は、なかなかいない。
 なぜそこまで、チームに溶け込めたのか。

 「相性はあるかもしれない。日本人のキャラクターは好きだし、他人からも『君はすごく日本人的だ』と言われることも多い」

 「ただ一番はやっぱり、郷に入りては郷に従え、という言葉の大事さに気づいたからこそだと思う。日本は日本。スロベニアはスロベニア。今いる場所を大事に、ポジティブに過ごすことは大切だ」

 「おかげで、スロベニアに戻った後、僕も家族もスロベニアの暮らしに慣れるのがすごく大変だったんだ(笑い)。とにかく、日本ではアメイジングな時間を過ごさせてもらったよ」


 最後に、ACL決勝の展望を聞いた。
 アルヒラルは前回対戦した時よりも、さらにチーム力を上げている。

 ズラタンは一瞬、遠い目をした。
 そして迷いなく、日本語で言い切る。

 「ダイジョウブ」

 脳裏には、赤く染まるスタンドと、勇躍する元同僚たちの姿が思い浮かんでいたのだろう。

 親指を立ててみせる。大丈夫。浦和レッズは真の力をみせ、必ず勝つ。


ズラタン・リュビヤンキッチ

1983年12月15日、ユーゴスラビア(現スロベニア)リュブリャナ生まれ。NKドムジャレ(スロベニア)、ヘント(ベルギー)をへて、2012年にJ1大宮に移籍。15年から浦和でプレー。16年ルヴァン杯、17年ACL、18年天皇杯とチームのタイトル獲得に貢献した。スロベニア代表でも活躍し、通算48試合に出場し6得点。10年のW杯南アフリカ大会では3試合に出場し、1得点を挙げた。18年限りで浦和を退団し、そのまま現役引退。現在はリュブリャナのアマチュアクラブで指導者として活動している。


【写真・動画=浦和レッズニュース編集部、取材・文=塩畑大輔】

※この記事は浦和レッズニュースによるLINE NEWS向け特別企画です。

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ACL決勝プレビュー 第1戦で得た情報を基に総力戦で3度目のアジア制覇へ

2019年11月22日 17:37 浦和レッズニュース

 槙野智章にはACLにおけるルーティンがある。自分がマッチアップする選手や相手チームのキーマンのデータを読み込み、そのプレー動画を何度も見て、特長を頭の中に叩き込むのだ。

 Jリーグとは違い、未知の相手と対戦するACLならではのルーティンと言えるだろう。

 だから、アルヒラルとの決勝第1戦の前にも、バフェティンビ・ゴミスのプレー集を見た。セバスティアン・ジョビンコのそれも見た。だが、アンドレ・カリージョのそれは少ししか見なかった。

「カリージョがあんなにもできる選手だとは思わなかった。わずかながらに見たプレー集の中でもあんなプレーはしていなかった。うちのスタッフも、『これまでの試合でもあれほどのプレーはしていなかった』って驚いていたから」

 たまたま最高のパフォーマンスを発揮したのか、それまでのコンディションが悪かったのか。本当のところは分からない。

 だが、いい情報を得られた、と言って槙野はほくそ笑んだ。

「あれをいきなり第2戦でやられたら危なかったけど、もうカリージョのプレーは分析済みだからね」

 出場停止だった第1戦をサウード国王大学スタジアムのスタンドから観戦した西川周作が「サイド攻撃が一番の長所だと思う」と分析したように、カリージョとアル・ブライクの右サイドと、アル・ドサリとアル・シャフランの左サイド、この両サイドからのアタックがアルヒラルの武器であるのは間違いない。

 3-4-2-1で戦う浦和にとって第1戦のように劣勢を強いられれば、関根貴大と橋岡大樹の両ウイングバックが最終ラインに釘付けにされるが、主導権を握れれば、相手の4バックに対して5トップ気味の攻撃で攻略することができる。青木拓矢と長澤和輝がいかにセカンドボールを拾い、小気味よくボールを動かせるか。中盤での主導権争いがポイントになりそうだ。

 アウェイゴールを奪えていないため、失点すれば勝つために3点が必要になる。だが、失点するのが怖くて及び腰になれば、これまた勝利が遠くなる。「少し前からプレスに行って、相手と合わせていくのも必要なんじゃないかと思う」と岩波拓也が語るように、攻撃的な守備で押し込んでいくのが得策だろう。ファブリシオにもハードワークを敢行してもらうことになる。

 1点のビハインドで、過去最強の相手――。2年前以上に厳しい戦いになるのは間違いないが、そのときこそ12番目の選手たちの後押しが選手たちの力になる。「ACLのすべての試合でホームの力強さというか、ホームの力を借りて結果を残してきた自分たちに自信がある。相手がびっくりするようなプレーをしたいと思う」と宇賀神友弥は力を込めた。

 浦和レッズのプライドを懸けて、選手、クラブ、ファン・サポーターによる総力戦でアジア最多となる3度目のアジア制覇の偉業を成し遂げたい。
(取材/文・飯尾篤史)

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橋岡大樹 夢に見た埼スタでのACL決勝 ファン・サポーターの思いも背負い戦う

2019年11月22日 17:30 浦和レッズニュース

 夢のステージは、思いのほか早く訪れた。

 2年前、愛する浦和レッズがアジアの頂点に輝く瞬間を、高校3年生の橋岡大樹はテレビの前で迎えた。

「自分もいつか、この舞台に立ちたいな、と思いながら見ていましたね」

 すでにAFCチャンピオンズリーグ決勝第1戦のピッチに立ったが、夢見ていたのは、埼玉スタジアムでのファイナルの舞台に立つこと、もっと言えば、優勝する瞬間にピッチに立っていることだ。

 その史上最大の戦いを迎える準備は、すでに整っている。

「みんなも興奮状態で練習に取り組んでいますし、ファン・サポーターのみなさんも素晴らしい応援をしてくれると思う。本当にいい準備が出来ていると思います。僕自身、ドキドキはない。ワクワクしますね、楽しみです」

 敵地に乗り込んだ第1戦では23本のシュートを浴びせられ、圧倒された。だが、ホームでも同じようなゲーム展開に甘んじるつもりはない。

「ホームでは自分たちがボールを握るという気持ちでやりたいと思っています」

 勝敗のカギを握るのは、アウェイで劣勢を強いられた左サイドの攻防だろう。前回、守備に忙殺された関根貴大を、チームとしてどれだけ攻撃に絡ませることができるか。

 それが実現できたとき、陰のキーマンとなるのが、逆サイドの橋岡だろう。

「相手は4バックなので、必然的に逆サイドが空くと思う。そこをうまく使っていければ――」

 サウジアラビア遠征を終え、チームがつかの間のオフを経て、大原サッカー場で調整していた先週、橋岡は広島に飛び、U-22日本代表の活動に参加した。コロンビア戦での出場はなかったものの、海外で研鑽を積む同世代の仲間たちから多くの刺激を受けた。

「みんなすごく変化している部分があって、刺激を受けた。自分も頑張ろうという気持ちになりましたね。みんなから『ACLは絶対に優勝してよ』と言われました」

 これまでJリーグ最多となる2度のアジア制覇を成し遂げているが、3度目の優勝となれば、アジア初の偉業となり、浦和レッズの名をアジアの歴史に刻めることになる。

「もうやるしかない。最高のファン・サポーターが後押ししてくれると思うので、ファン・サポーターのみなさんの気持ちも背負って戦いたいと思います」

 ビハインドを覆すためにゴールを狙いに行かなければならないが、アウェイゴールを与えれば、苦しい状況を迎えることになる。綱渡りのような、ヒリヒリとしたゲームになるはずだ。そのなかで勝利を掴み取るために、橋岡大樹は攻守に渡り、どんなに泥臭い役回りでも全うするつもりだ。

(取材/文・飯尾篤史)

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cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_5be8b8473fed_槙野智章 埼スタでのACL決勝を前に 第1戦を敗れてなお3度目のアジア制覇を信じている理由 5be8b8473fed 5be8b8473fed 槙野智章 埼スタでのACL決勝を前に 第1戦を敗れてなお3度目のアジア制覇を信じている理由 oa-urawaredsnews 0

槙野智章 埼スタでのACL決勝を前に 第1戦を敗れてなお3度目のアジア制覇を信じている理由

2019年11月22日 15:13 浦和レッズニュース

 シュート数は2本対23本。ボール支配率は30.3%対69.7%。

 よく1失点で終えられた――。アウェーに乗り込んだACL決勝第1戦は、そんなゲーム内容だった。

「0-5で負けていてもおかしくなかったと思います。それくらい強かった。アル・ヒラルとは2年前の決勝でも対戦しましたけど、あの時とは比べものにならないくらいパワーアップしていた」

 2週間前のゲームを思い返しながら、槙野智章は噛みしめるように言った。

 だが、それでも槙野は「いけると思っている」と言った。「3度目のアジア制覇は絶対にできる。僕はそう信じている」と言った。

 その根拠は、いったい、なんなのか――。

「次が埼スタでのゲームだから。とてつもない応援がパワーになって、実力以上のものを引き出された経験が何度もあるから。あの雰囲気に圧倒されて、相手が萎縮する姿を何度も見てきたから。そもそもバスでスタジアムに入るときから、もう凄いんですよ」

 大勢のファン・サポーターに迎えられ、大声援、大歓声、大音量の歌声がバスの窓ガラスを通じてビンビンと伝わってくる。

「たくさんの旗も振られていて、もう鳥肌ものですよ。これはやらんといけん。漢ならやらんといけん。そんな気持ちにしてくれるんです」

 相手は元フランス代表のバフェティンビ・ゴミス、元イタリア代表のセバスティアン・ジョビンコ、ペルー代表のアンドレ・カリージョ、元韓国代表のチャン・ヒョンス、現役サウジアラビア代表を何人も擁するアジア最強のチームである。

 しかし、実力差がスコアに反映されないのが、サッカーの魅力のひとつ。戦術、戦略、ホームの利でその差をイーブンにすることは十分可能だが、槙野は「もうひとつ大事なものがある」と語る。

「運ですね。相手の決定的なシュートがポストに当たるとか、僕らのシュートが相手の足に当たって入るとか、そういうのも大事な要素。そう言えば、『This is Football』というサッカーの魅了を伝える番組があって、ちょうどこの前見た回のテーマが『運』で。バイエルンの選手とか一流選手たちが、いかに運が大事かを語っていて」

 ただし、運というものは、勝手にやって来てくれるものでもない。

「引き寄せるものなんです。埼スタはそれができるスタジアムだと思っている。一方で、僕ら選手たちが『いける』と思っていなければ、運は来ない。第1戦を終えて、果たしてどれだけの選手たちが『いける』と思えているか。そういう雰囲気、空気を作っていく、働きかけていくのも、自分の役目だと思っている」

 浦和に加入して8シーズン目。槙野にとって今季は、例年以上にチームのことを考え、チームと向き合い、悩み、苦しんできたシーズンだった。

「正直に言えば、去年までの4年間は自分の成長にフォーカスしていた部分があった。やっぱりワールドカップに出たかったし、自分の能力を高めることが浦和レッズのためになると思っていたから。でも、ワールドカップに出て、アジアカップにも行った。代表での自分の役目はもう果たしたんじゃないか、という気持ちになったんですよね。
 もちろん、今も代表の力になりたいと思っているけれど、もっともっと浦和レッズと向き合いたいと思った。浦和レッズに自分の力を落とし込みたいと思ったんです」

 キャプテンの柏木陽介が負傷のために長期離脱したことも、チームへの想いを強める要因だった。同じく副キャプテンの興梠慎三とは何度も議論を重ねたし、チームメイトに対しても積極的に声を掛けてきた。

「もっとこうしないといけない、とか言うようにもなりました。言わなきゃいけない立場だと思ったし、何かを変えなきゃいけないと思ったので。だから、複雑でしたね。リーグ戦で残留争いに巻き込まれてしまったので……」

 そんな苦しいシーズンにおいて希望の光となったもの――それこそがACLだった。リーグ戦での敗戦で打ちのめされながらも、迫りくるACLの試合に向けて奮い立たせ、その勝利によってかろうじて自信を、浦和レッズのプライドをつなぎとめてきた。

「リーグ戦の成績は受け入れるのは難しいですけど、ACLはどうしても獲りたい。3度目の優勝というのは、アジア初ですよね。アジアに浦和レッズあり、というのを示したいし、浦和レッズをアジアで一目置かれるクラブにしたい。アジアのいろんな国で浦和レッズの赤いユニフォームを着てもらえるようになったらいいですよね。毎年アジア王者を狙える大きなクラブにならなきゃいけない。そう思っています」

 11月16日には嬉しい報せが飛び込んできた。AFC年間アワードの年間最優秀選手賞の候補にリストアップされたのだ。北京国安のコンゴ民主共和国代表FWセドリック・バカンブや上海上港の元ブラジル代表FWフッキと丁々発止のバトルを繰り広げ、6試合でクリーンシートに貢献したことが評価されたのである。

「ほんと、今年のACLはマークする相手がどえらい選手ばかりで、やり甲斐がありましたね。アジア最優秀選手賞か、獲りたいですねえ。獲らしてくれないかなあ(笑)」

 振り返ってみれば、今シーズンのACLの初戦、ブリーラム・ユナイテッド戦でCKから先制ゴールをもぎ取ったのは、槙野だった。

 その再現をファイナルの舞台でできたなら――。

「槙野で始まり、槙野で終わる。それ、最高じゃないですか」

 身体を張ってゴールを守り、自身のゴールで浦和レッズを三度目のアジア王者に導き、その結果としてアジア最優秀選手賞に輝くことができれば、これほど最高なことはないだろう。そのために、槙野は今日も最高の準備でファイナルに備えている。

(取材/文・飯尾篤史)

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山田栄一郎 分析担当の責任とやりがいとは

2019年11月22日 14:59 浦和レッズニュース

 相手チームを入念に分析し、それを練習に落とし込んだり、映像を使って選手に伝えたりする――。初めて対戦する相手に対しても、選手たちが自信を持って臨めるのはスカウティング担当のおかげだろう。大槻 毅監督が「映像・分析のスペシャリスト」と信頼の置く山田栄一郎コーチの横顔に迫った。(取材/構成・飯尾篤史)

【山田栄一郎】

 筑波大時代は大槻 毅監督や石栗建コーチの1学年上でGKをしていて、卒業後、横浜マリノスでプロになりました。

 当時のマリノスはGKの松永成立さんをはじめ、井原正巳さん、小村徳男さんなど日本代表が揃っていました。紅白戦にすら出場できず、2年間の契約が満了した時、サッカーが嫌になってしまって、サッカー界から離れることにしたんです。

 車が大好きだったので、知人の紹介で講談社の関連会社に就職して、車のビデオマガジンの制作に携わりました。その会社に14年務めて、副編集長にまでなったんですけど、このときに覚えた映像編集のノウハウが後にサッカーで活きるとは、当時は思いもしませんでした。

 そのサラリーマン時代の晩年に木村和司さんのサッカークラブで指導していた鈴木正治さんに誘われ、週末だけ子どもたちを教えるようになったんです。

 すると次第に、やはりサッカーで生きていきたい、という想いが芽生えてきた。そこで、浦和レッズでコーチをしていた大槻監督に相談したんです。ただ、このときは、さすがに10年以上サッカーの世界から離れていた人間が、いきなりJクラブのコーチになるのは難しいな、ということを感じました。

 ただ、それでも、指導者になりたいと思っていたところ、業績悪化により、講談社が僕の会社を閉めることにした。それで、これを機にコーチを目指そうと、一念発起したんです。

 最初は食べられなかったのですが、ある縁で専修大のGKコーチを務めさせてもらえることになった。ちょうど長澤和輝や仲川輝人(横浜F・マリノス)、福島春樹がいた頃で、関東大学サッカーリーグで4連覇を達成した。選手のおかげなんですが、僕も認められるようになり、水戸ホーリーホックに声を掛けてもらったんです。

 水戸のアカデミーではGKコーチだけでなく、フィールドのコーチも経験させてもらいました。その後、拠点を東京に戻し、筑波大でGKコーチをしていたときに、大槻監督から「ジュニアのGKを教えに来てきてもらえませんか」と誘ってもらった。それが浦和で仕事をするようになったきっかけです。

 その後、プロ契約してもらい、小4のフィールドコーチをしていたとき、ミシャさん(ミハイロ・ペトロヴィッチ監督)の退任にともない、トップチームが新たに分析担当を探すことになったんです。

 僕は映像編集ができるうえに、筑波大の指導をしていたとき、分析の基本的なやり方も学んでいた。それで、大槻監督が僕を推薦してくれたというわけです。

 今はどんな試合映像でも入手できる時代になったので、分析担当が試合会場に足を運ぶ機会が少なくなっています。でも、自分の目で観て、あとから映像でも確認したほうが、精度が高まるのは間違いないです。その点、浦和レッズは「絶対に観に行け」というスタンスを取っているので、ありがたいです。

 試合会場で確認するのは、90分のデザイン、流れです。その監督が90分のどこに山場を持ってくるのか、立ち上がりはどれくらいの勢いを持って来るのか、何分くらいで落ち着くのか。全体的に確認します。反対に、映像で確認するのは細部です。

 一方、分析映像の作成では、矢印やテロップを入れたり、マークを付けて動かしたりして、説明しなくても、見ているだけでポイントが頭に入るように、こだわっています。こうした映像加工は、僕のストロングポイントだと思っています。

 大槻監督はもともと分析担当ですから、細部にとてもこだわります。僕が相手チームの傾向などを伝えると、「それを裏付けるようなデータがほしい」と言われることがあります。そんなときは、映像を見返しながらメモを取り、地道に数えたりもします。

 サッカーの世界から一度は離れた僕が、浦和レッズのトップチームのコーチングスタッフでいられる幸運に感謝しています。

 埼玉スタジアムでファン・サポーターのみなさんの熱い声援を聞くと、今でも鳥肌が立つと同時に、責任とやりがいを感じます。大槻監督と選手たちを全力で支えていきますので、チームへの応援をよろしくお願いします。

(取材/文・飯尾篤史)

外部リンク

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堀之内 聖が語るACLアウェイ遠征の前乗り隊の役割 戦いは試合前から始まっている

2019年11月22日 14:37 浦和レッズニュース

 敵地に乗り込んで不慣れな環境のなかで戦い、大勢のファン・サポーターの後押しを受けて相手チームを迎え撃つ――。このホーム&アウェイ決戦こそAFCチャンピオンズリーグ、ACLの醍醐味だろう。

 そのアウェイの地に、チームに先駆けて乗り込む“前乗り隊”がいる。

 かつて浦和レッズの一員として2007年のACL初制覇にも貢献した強化部の堀之内聖と、競技運営部の小尾優也だ。

「僕と小尾、そしてパートナーである西鉄旅行の担当者の3人でアウェイゲームの1か月ほど前に現地を訪ね、いくつかの確認をしたり、相手チームと打ち合わせをしたりするんです」と堀之内は言う。

 ACLのレギュレーションには、練習場を紹介する、移動用のバスとトラック、乗用車を手配する、というものがある。その練習場がホテルから何分掛かるのか、ピッチ状態はどうなのか、照明やシャワーがあるのかどうかを確認したりするわけだ。

「自分の目で見ないと、芝生の状態や練習場の環境が分からないですからね。スタジアムの設備なども確認しておきます。車両に関しても、何人乗りのバスを用意してほしいとか、何トントラックをお願いしたい、とか、こちらの要望を伝えます。また、高速道路にも高速レーンというものがあって、国によってはバスしか高速レーンは通れない、という法律があったりする。そういったことも確認するんです」

 アウェイゲームが近づいてくると、チームより2日前、少なくとも1日前には現地入りするという。要望したものがすべて揃っているのか確認するためだ。

 ここまで念入りな準備を重ねても、そこはアウェーの地、何が起こるか分からない。

 過去にはチームが宿泊予定だったホテルの予約が勝手にキャンセルされていたこともあったという。堀之内が苦笑する。

「それはさすがに昔の話ですが、今年のACLでも問題は起きました。練習場まで車で30分のはずなのに、運転手が道を知らないという信じられない理由で1時間くらい掛かったり、別のチームが練習場を使っているという、これまた信じられない理由で練習時間を当日に変更させられたり。もちろん、我々のチーム事情で練習時間を変更することもある。その場合の交渉、手配も僕の役目です」

 チーム関連の交渉をするのが堀之内なら、サポーター関連の交渉をするのが小尾の役目となる。スタジアム内への横断幕や旗、拡声器や太鼓などの応援アイテムの持ち込みなどを小尾が相手チームに働き掛けているのだ。パートナーの奮闘を堀之内が説明する。

「それこそ小尾はサポーターと同じ気持ちで交渉しています。『太鼓はふたつまで』と言われたら、『いや、3つないと困るんだ』とか。一個でも多くの拡声器や太鼓を、1枚でも多くの横断幕を持ち込めるように、小尾は戦っています」

 過酷なアウェイでチームが力を発揮できるのも、ファン・サポーターがそのチームを後押しできるのも、縁の下の力持ちである“前乗り舞台”の奮闘があってこそなのだ。

(取材/文・飯尾篤史)

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槙野智章 シュート1本へのこだわり

2019年11月20日 18:02 浦和レッズニュース

 ある日の練習後。

 槙野智章が関根貴大らとシュート練習を実施。

 コーチからのボールをコントロールし、右足を振り抜く。

 すると、ボールはゴール右に吸い込まれた。

 周りの選手から「うまし!」と称賛されるも、本人は「いや違う、今のはファーストタッチが違う」と納得のいかない様子。

 迎えた2本目。

 思い切りよくコントロールし、鋭く右足を振り抜いてインフロントでボールを叩くと、軌道は美しい弧を描き、サイドネットを揺らした。

 今度は納得がいったようで、槙野はリズミカルにステップを踏み、喜びを表現していた。

 練習後の1本のシュートにもこだわる槙野らしい一面だった。

(浦和レッズオフィシャルメディア)

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ファブリシオ 秋晴れの日にはめた手袋の理由...

2019年11月20日 17:07 浦和レッズニュース

 11月16日の練習。

 秋らしい、やや冷たい空気と温かな日ざしがある過ごしやすい気候の中でのトレーニングだった。

 その中に、ちょっとふだんと違う様子の選手が...。

 ファブリシオだった。

 トレーニング姿は一緒。トレードマークの髪をやや寝かせた形にしているのも、練習ではよくある光景だった。

 ではどこが違っていたのか。

 彼は、なぜか手袋をはめてトレーニングを行っていたのだ。

 寒さのため行うには、やや時期が早く、冒頭で述べたとおり、過ごしやすい秋晴れの気候だった。

 疑問に思ったため、練習後のファブリシオを直撃。

 理由を聞いてみると、笑顔で次のように返ってきた。

ーーなぜ、今日手袋を?

「最近、自分らしいプレーができていなかったら、何かを変えてみようと思ったんだよ。でも、今日もあまりよいプレーができなかったから、明日はもっと違うことをしないとね(笑)」

ーーなるほど!めっちゃ寒がりなのかと思いました。

「いやいや(笑)。何か変化を出して、調子を取り戻したいと思ったんだ。でも今日も個人的にはイマイチだったから明日はノーソックス(靴下なし)か、ダブルソックス(靴下の2重履き)にでもしようかな!とにかくACL決勝に向けてやれることは、なんでもやるよ!!」 

 タイトル獲得に向け、背番号12のストライカーは、あらゆる可能性を模索している...!?

※というのは、彼ならではのジョークで、彼はトレーニング中も全力で取り組み、充実した汗を流していました。


(浦和レッズオフィシャルメディア)


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興梠、橋岡ペア vs 関根、鈴木ペア 白熱のバトルが展開

2019年11月20日 16:07 浦和レッズニュース

 ある遠征でのふとした時間に白熱のバトルが展開された。

 ホテルのジムにある卓球台で、興梠慎三、橋岡大樹ペア vs 関根貴大、鈴木大輔ペアが卓球勝負。

 ペアの性格を表すように、着実なプレーで得点を重ねていく関根、鈴木ペアに対し、猫のようなしなやかさと野性味を見せる興梠、そして若さあふれるプレーで対抗する橋岡という構図でゲームは展開した。

 互いに1ポイント、1ポイントに喜びを爆発させる熱戦は、まずは興梠、橋岡ペアが逆転で勝利していた。

(浦和レッズオフィシャルメディア)

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大槻監督会見「We are REDS!のWeに関わる全員が協力して戦いたい」

2019年11月15日 18:40 浦和レッズニュース

 11月15日、練習後に大槻 毅監督の定例会見が大原サッカー場のクラブハウスで行われ、記者から24日(日)に行われるAFCチャンピオンズリーグ決勝第2戦、アルヒラル戦についての質問が行われた。

 会見では、サウジアラビア遠征から戻った選手たちのコンディションの状態や24日の決戦に向けた準備について、どの点を強調するかなどの質問が行われた。

 大槻監督はいつもどおり、落ち着いた口調で独特の言葉などを交えて明確に回答していった。

 そして、最後に第2戦は90分での勝利が必要になることを問われると、「アウェイで2点差をつけて勝たなければいけない試合があったので、そっちの方が難しいんじゃないかなという感想は持っています。蔚山(現代)との2戦目、ホームで1-2で負けたあとの、クラブハウスの暗い雰囲気と比べたら全然良いのかなとは思いますけど(笑)」と笑顔で話した。

 しかし、すぐに表情を引き締めると、次のように熱い想いを口にした。

「みなさんも試合を見られて分かっていると思いますが、非常に難しい相手です。選手自身も感じていると思います。ただ、これまでも難しい試合にトライして、ここまで上がって来ましたし、強い相手とやって勝ち上がってきたと思っていますから、また今回も挑戦して、2年前も含めて、成功体験を持っている選手も多いですし、埼玉スタジアムで上回るところを見せたいと思います。

 簡単ではないと思いますし、選手と僕らががんばるだけではダメだし、クラブのスタッフにも、アウェイに行くと全員で円陣を組んで言いますけど、クラブ全体の力が試されるところだと思っています。

 アウェイのときは少人数なので、それこそ社長にも入ってもらって、円陣を組んで言いますが、本来はホームも含めて、このクラブのスタッフ全員の力、クラブとしてどうかということが大事だと思っています。

 もちろんホームですから、我々の大きなファン・サポーターも加わって、浦和全体としての力、戦力が試される試合だと思います。ファン・サポーターと一緒に、僕らは助けてもらいたいし、一緒に戦ってもらいたいし、そういった『総力戦』のようなイメージを持っています。

 今日の大原では、選手とスタッフが一生懸命やって作り上げようとしていますが、それにプラスして、あのスタジアムで作られる空気だとか、そういったものだったり、ピッチやスタジアムだけじゃなく、それこそアルヒラルが日本に来て、すごく難しいと思ってくれるような状況が我々にとっては好ましいです。

 18日くらいから日本に来るようですが、彼らが日本でする準備を我々が上回って、アルヒラルの選手が『あそこでは...』と思うような空気を、ファン・サポーターは絶対に作ってくれると思うので、それに応えることを、共にやりたいと思います。

 いつも、大原のスタッフには言っていますが、大原自体が一つにならないとダメだし、浦和レッズの中身自体が一つにならないと、いろいろなことが難しいですよね、と思っています。

 時々話をさせてもらっていますが、今度の舞台では、より全体の一体感が要求されると思います。本当は毎週要求されていますが、より顕著に要求されると思っているので、全員で作っていきたいと思っています。よくファン・サポーターのみなさんが言っている『We are REDS!』のWeに関わる全員が協力して戦いたいと、大きな気持ちとして持っています。

 僕らのところは僕らでちゃんとやらなければいけませんが、是非というところで。チケットもほぼ完売の状態だと聞いていますし、がんばりたいと思います」

 そう語り終えると会見は終了となった。

「ちょっと寒くなってきたので、みなさん気をつけて」

 大槻監督らしく、取材の方々への気遣いを見せ、指揮官は会見場を後にした。

 今シーズンのアジア王者が決まるACL決勝第2戦 アルヒラル戦は、11月24日(日)、埼玉スタジアムにて19時キックオフで行われる。

(浦和レッズオフィシャルメディア)

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