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すっと右前にボールを出し、鋭く右足を振り抜く。 「ドン」 乾いた音がなった後、少し高い音で余韻がわずかに残る。ボールは一直線に右サイドのウイングバックへと向かっていく。 ある日の練習後。 阿部勇樹が、センターサークル付近から居残りでクロスシュートを行う選手たちにボールを供給していた。 シンプルなロングキックだが、そこはプロ22年目のキャリアを持つ選手。 キックの正確な技術とパワーはもちろんのこと、一連の動作は職人のように無駄な動きがなかった。 (浦和レッズオフィシャルメディア)