沖縄キャンプ中に行われたトレーニングマッチのあと、阿部勇樹は2022年の加入が内定している宮本優太(流通経済大)や、今やトップチームでもメンバー入りを果たした工藤孝太(浦和レッズユース)といった練習生たちと『食卓』を囲んでいた。
新大学4年生は21歳。新高校3年生は17歳。一方、阿部勇樹は39歳。
特にユースの選手たちとは20歳以上も離れているため、「子どもと言ってもおかしくないくらいだからね」と阿部。若手たちが年齢を発表していくのに続いて「39です」と言うと、「ヤバい」と自虐的に爆笑していた。
一緒に食事をすることの感想を聞かれる宮本の横で「学食みたいなもんじゃない? 俺が体育の先生」と冗談を言ったり、「ここらが頑張ってくれないとね」と控えめに言ったり。
でも、スタッフは知っていますよ。
自ら先頭を走ってチームを引っ張るときもあれば、わざと下がって若手とコミュニケーションを取ったり、2人組のロングパスの際にあえて若手を組んでいることを。
控室でごく自然に「最近どうだ?」と若手に声を掛けたりしていることを。
影響を受けた先輩について聞かれた若手の多くが、阿部の名前を挙げていることを。
そして、その振る舞いが今季から指揮を執るリカルド ロドリゲス監督によってキャプテンに任命された理由のひとつであることも。
今年も若手にとって頼れる存在として、子どもと言ってもおかしくない年齢の選手たちとピッチでバチバチやり合って、我々の胸を熱くしてくれることを期待しています!
(浦和レッズオフィシャルメディア)