看板が残る建物も
東急電鉄と東急不動産が2019年4月10日(水)、再開発を進めている渋谷駅桜丘口地区の解体現場を報道陣に公開しました。
建物の解体工事が進む、渋谷駅桜丘口地区(2019年4月10日、伊藤真悟撮影)。
桜丘口地区は、渋谷駅の南西側に位置しています。再開発の敷地面積は約2.6ヘクタールです。1964(昭和39)年の東京オリンピック開催に伴う国道246号の整備で、同地区は駅から分断されています。再開発は渋谷駅へのアクセスの利便性や、安全性の向上を図るのが目的です。
建物の解体工事は2019年1月から始まりました。作業では、内装材を手作業で取り外してアスベスト(石綿)がないかを確認しています。使われていた当時の看板がそのまま残っている建物もありました。
2019年5月からは新築工事が始まる予定です。事業ではおもに4棟の建物を建設します。オフィスや店舗、住宅、医療施設、起業支援施設、駐車場のほか、教会も設けられる計画です。渋谷駅周辺で不足している生活環境課題を解消し、施設では多言語対応を可能とすることで、街の国際競争力を強化します。建物の完成は2023年度の予定です。
なお今後、JR渋谷駅の南口改札が整備されることにより、雨に濡れることなくアクセスすることができるようになります。東急電鉄と東急不動産では、渋谷駅とのアクセスを向上させることで回遊性を高めて、代官山や恵比寿へも足を延ばしてもらいたいとしています。
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