cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_a08f42ff1fc8_徹底解説! GW渋滞予測・西日本編 長い渋滞は前年比13%増! a08f42ff1fc8 a08f42ff1fc8 徹底解説! GW渋滞予測・西日本編 長い渋滞は前年比13%増! oa-trafficnews 0

徹底解説! GW渋滞予測・西日本編 長い渋滞は前年比13%増!

山陽道下り線、名神上り線で最大25~30kmの渋滞


 2019年のゴールデンウィークは10連休。高速道路各社が発表している渋滞予想では、例年よりも渋滞が分散傾向にあるとされ、地域により特徴も異なります。関西から中国、四国、九州、沖縄を管轄するNEXCO西日本管内ではどうでしょうか。

中国道上り、宝塚西トンネル付近の渋滞。2018年に新名神の高槻JCT~神戸JCT間が開通し迂回が可能になっても、GWなどは渋滞が発生している(画像:pixta)。

 NEXCO各社は混雑状況の目安として、連休前日の4月26日(金)から5月6日(月)まで11日間について、各社管内で10km以上の渋滞が発生する回数を日別にまとめています。NEXCO西日本管内では、下り線の渋滞ピークは4月28日(日)と5月3日(金)の13回、上り線のピークは5月4日(土)の14回です。連休中ごろの4月30日(火)と5月1日(水)は、下り線で2~4回、上り線で4~5回とやや減少します。

 今回の連休中、特に長い渋滞が予想されている箇所は、次のとおりです。

・山陽道下り線 美ノ郷トンネル付近(広島県尾道市)
・名神高速上り線 大津IC付近(滋賀県大津市)

 美ノ郷トンネル付近では連休前半の4月27日(土)、28日(日)にそれぞれ8時から14時ごろまでのあいだで、最大25kmの渋滞。大津IC付近では、4月27日(土)、28日(日)、5月2日(木)、3日(金)に、それぞれ早朝から16時ごろのあいだで最大25~30kmの渋滞が発生する予想です。

 また、大阪・神戸市街と淡路島・徳島を結ぶ「阪神高速3号神戸線~第二神明道路(NEXCO西日本)~神戸淡路鳴門道(本四高速)」のルート上でも、特に連休の後半には、3道路全てにまたがる長い渋滞も予想されています。

相対的に空いてそうな日でも…


 今回の連休中、NEXCO西日本管内における10km以上の渋滞発生回数は上下線合計で137回。2018年GWの実績104回から約13%増しです。

 NEXCO西日本によると、その回数は日によってばらつく傾向がありますが、「渋滞回数を『5km以上』で集計した場合は、『10km以上』集計よりもグラフ上、なだらかになります」とのこと。

「10km以上の渋滞回数が少なく、相対的に空いているように見える日、たとえば4月30日(火)から5月2日(木)においても、決して『閑散日』というほどのことはなく、通常の土日よりは多くの渋滞が発生します」(NEXCO西日本)

NEXCO西日本管内で予想されている10km以上の渋滞回数(画像:NEXCO西日本)。

 前出のとおり、今回の連休は全国的にも渋滞が分散傾向にあり、「どの日でも渋滞しやすい」といえる一方、渋滞の規模(渋滞長や渋滞時間)は小さくなる傾向とのこと。長い渋滞にはピーク時間帯があるので、「事前に渋滞予想をご確認いただき、渋滞を避けてご利用をいただければ」と話します。

 ちなみに、NEXCO西日本管内において「昨年(2018年)GWと異なる点」は、高知道の新宮IC~大豊IC間(愛媛・高知県境部)が「平成30年7月豪雨」の災害復旧工事により、終日対面通行規制(片側1車線)となっており、最大10kmの渋滞が発生する予想だといいます。一方、同じく四国の高松道では、鳴門IC(徳島県鳴門市)から高松市境にかけての4車線化が2019年3月に完成したため、例年発生していた渋滞は解消する見込みだそうです。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_967cbcdf9343_三鉄×"鉄子の旅"でタンプラリー 歴代マンガ家描き下ろし 967cbcdf9343 967cbcdf9343 三鉄×"鉄子の旅"でタンプラリー 歴代マンガ家描き下ろし oa-trafficnews 0

三鉄×"鉄子の旅"でタンプラリー 歴代マンガ家描き下ろし

「祝・三陸鉄道リアス線開通記念! 描き下ろし全線完乗スタンプラリー」台紙(画像:小学館)。

 2019年4月27日(土)から、岩手県の太平洋沿いを入る三陸鉄道で、マンガ『鉄子の旅』シリーズとコラボした「祝・三陸鉄道リアス線開通記念! 描き下ろし全線完乗スタンプラリー」が始まります。

 東日本大震災から8年がたった2019年3月、釜石~宮古間の鉄道が復旧し、盛~久慈間が三陸鉄道リアス線として1本につながりました。これを記念し、盛、釜石、宮古、久慈の4駅をめぐるスタンプラリーを実施。台紙とスタンプは、『鉄子の旅』の歴代マンガ家である菊池直恵さん(『鉄子の旅』)、ほあしかのこさん(『新・鉄子の旅』)、霧丘 晶さん(『鉄子の旅 3代目』)による描き下ろしです。スタンプ設置駅で、窓口営業中に配布されます。

 4駅のスタンプを集めると、達成記念硬券がプレゼントされます。さらに自動的に三陸鉄道が「全線完乗」となるという、『鉄子の旅』らしい仕様になっています。

 また、ほあしかのこさんプロデュースで、歴代漫画家が三陸鉄道沿線の名物やキャラクターを描いたオリジナル手ぬぐいが登場。盛、釜石、宮古の3駅で、1枚500円で販売されます。なお、売り上げは三陸鉄道の応援金になります。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_abdaa1315f83_海ほたるPAがリニューアル! "土木のアポロ計画"シアターも abdaa1315f83 abdaa1315f83 海ほたるPAがリニューアル! "土木のアポロ計画"シアターも oa-trafficnews 0

海ほたるPAがリニューアル! "土木のアポロ計画"シアターも

「海に浮かぶ豪華客船」にますます近く


 東京湾アクアラインの海ほたるPAが2019年4月20日(土)10時、リニューアルオープンします。

新設された「うみめがね ~アクアラインシアター~」で放映される映像(2019年4月19日、中島洋平撮影)。

 海ほたるPAは1997(平成9)年12月、アクアライン開通と同時に開業した、東京湾の人工島に建つ世界唯一の「海上PA」です。これまでも、5年程度のスパンで部分的にリニューアルが行われてきましたが、今回のリニューアルでは主にレストランフロアとなる5階で、フードコートや回転寿司店、洋食店などが新規オープンします。海ほたるPAは「360度オーシャンビュー」がひとつのウリ。どの店舗でもほとんどの席で、海を眺めることができます。

 また、5階の通路部分はこれまで開放空間でしたが、ガラスの壁を設けて屋内空間になりました。施設を運営する東京湾横断道路の村山孝弘さんによると、「海上PA特有の強い風にさらされることなく、雨の日もゆっくりお寛ぎいただけます」とのこと。施設の内装や装飾も、このPAのコンセプト「海に浮かぶ豪華客船」にますます近いものになっているといいます。

 今回のリニューアルにおけるもうひとつの目玉は、アクアライン建設の歴史や技術を紹介する「うみめがね ~アクアラインシアター~」の新設です。もともと「うみめがね」という資料館がエリア1階にありますが、これを映像で紹介する施設が5階にオープンしました。

 シアターでは、海底トンネルを掘りぬいたシールドマシン内部からの視界や、あたかもトンネル内を走行しているかのような映像が、5面のスクリーン(正面、左右の壁、天井、床)で展開されます。数多くの新技術や工法を採用し、「土木のアポロ計画」と呼ばれたアクアラインの建設過程を“没入感”ある映像で楽しめるといいます。

 東京湾横断道路の村山さんによると、アクアラインは2009(平成21)年に通行料金がETC普通車で800円になって以降、通行量が増えているとのこと。海ほたるPAの年間来場者数は761万人(2017年度)にのぼります。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_80cc063a94cf_小田急全線、子どもは100円でOK! 6月に乗り放題デー実施 80cc063a94cf 80cc063a94cf 小田急全線、子どもは100円でOK! 6月に乗り放題デー実施 oa-trafficnews 0

小田急全線、子どもは100円でOK! 6月に乗り放題デー実施

2019年6月1日・2日に「小田急こども100円乗り放題デー」を実施(画像:小田急電鉄)。

 小田急電鉄は2019年4月22日(月)、新元号「令和」を記念して、6月に「小田急こども100円乗り放題デー」を実施すると発表しました。

 小田急電鉄の創立記念日(6月1日)にあわせて、6月1日(土)と2日(日)の2日間が「小田急こども100円乗り放題デー」に。子ども用の「期間限定 1日全線フリー乗車券」が、通常1000円のところ100円で発売されます(大人用は通常通り2000円)。

 券は利用日の1か月前から、小田急線各駅窓口や小田急トラベル各店舗(一部除く)で発売。当日券は駅の自動券売機でも販売されます。

 小田急電鉄は「この機会に、ご家族やお子さま同士で、お得に小田急線を乗りこなして、鉄道の旅やお出かけを満喫いただき、沿線の新たな発見や気付きなどをお楽しみください」としています。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_c7fb1881ac01_高輪ゲートウェイ開発が始動 プロジェクトが都市計画決定 c7fb1881ac01 c7fb1881ac01 高輪ゲートウェイ開発が始動 プロジェクトが都市計画決定 oa-trafficnews 0

高輪ゲートウェイ開発が始動 プロジェクトが都市計画決定

「品川開発プロジェクト(第1期)」が始動


 JR東日本は2019年4月22日(月)、高輪ゲートウェイ駅(東京都港区)の周辺で進めている「品川開発プロジェクト(第1期)」が、都市計画決定されたと発表しました。

 2020年春、山手線と京浜東北線の田町~品川間に新駅の高輪ゲートウェイ駅が開業する予定です。この駅に隣接する形でJR東日本は現在、品川開発プロジェクト(第1期)を進行中。今回、この都市計画が、国家戦略特別区域会議と内閣総理大臣による認定を受けました。

港南側(東側)から高輪ゲートウェイ駅(右下)と、4街区・3街区を望む(画像:JR東日本)。

 計画は、港区の港南二丁目、芝浦四丁目、高輪二丁目、三田三丁目にまたがる約9.5ヘクタールの敷地(都市再生特別地区)に、北から「1街区」「2街区」「3街区」「4街区」を設定。1街区と3街区、4街区は高さ約164m~173m(地上30階~45階)の高層ビルが建てられます。建物には、居住施設(約860戸)をはじめ、インターナショナルスクール、多言語対応の子育て支援施設、文化創造施設、宿泊施設などが入る計画です。

 品川開発プロジェクト(第1期)は、まちづくりのコンセプトである「グローバルゲートウェイ品川」にふさわしい景観を実現させるため、まち全体のデザイン構想では、建築デザイン事務所の「Pickard Chilton(ピカード・チルトン)」と「隈研吾建築都市設計事務所」が起用されました。

複数の建物を「日本列島の島々」に見立てる


 JR東日本によると、街全体のデザイン指針として、各街区の複数建物を「日本列島の島々」に見立てて「アーキペラーゴ(列島)」を創出。さらに、かつて海岸線であった場所の記憶を想起させる滑らかな「フロー(流れ)」のような歩行者ネットワークを整備するといいます。

港南側(東側)から4街区の南棟(左)と北棟(右)を望む(画像:JR東日本)。

 低層部は各建物の豊かな緑を連ねることで、都市に“緑の丘”を構築。高層部は頂部に統一した動きをつくり、各建物が個性を持ちながらも「群としての一体感」を表現。高輪ゲートウェイ駅前は、「エキマチ一体まちづくり」の象徴として、和を感じられるデザインの新駅と、緑豊かで滑らかな曲線を持つ4街区建物によってつくり出される「360度の広場空間」を形成するということです。

 街の中心となる4街区のデザインは、Pickard Chiltonと検討。外装は「象徴的なアイデンティティの創出」「ヒューマンスケールな空間表現」「海岸線を想起させる全体デザインに調和する『フロー』が生み出す良質な空間形成」をデザインの指針としています。

 品川開発プロジェクト(第1期)は、2020年ごろの工事着手を目指して関係各所と調整が進められます。「まちびらき」は2024年ごろの計画です。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_9fe67f3abf85_JALワンワンJETに乗ってみた パイロット「ワンワン」連呼 9fe67f3abf85 9fe67f3abf85 JALワンワンJETに乗ってみた パイロット「ワンワン」連呼 oa-trafficnews 0

JALワンワンJETに乗ってみた パイロット「ワンワン」連呼

カーペットやシートカバーも外す徹底ぶり


 機内で、ペットの愛犬や愛猫と一緒に過ごすことはできません(世界的には可能な航空会社もある)。アレルギーなどを考慮してのことで、貨物室に預けることになります。

 そうしたなか2019年4月21日(日)、「ワンワン!」の声が機内に響くJAL(日本航空)の「JALワンワンJET」が、東京(成田)から沖縄(那覇)まで運航されました。機材は、総座席数144席の国際線仕様ボーイング737-800(JA315J)です。

 定期便ではなくチャーター便で、機内ではクレート(カゴ)から愛犬を出すことも可能。愛犬用の席にはビニールのカバーを掛けており、その飛行機は使用後にカーペットをはがしたうえ、シートカバーまで取り外して清掃、脱臭するそうです。

愛犬と一緒に空の上。沖縄行き「JALワンワンJET」(2019年4月21日、恵 知仁撮影)。

 JALによると、貨物室に預けるのではなく、一緒の席で愛犬と飛行機に乗って旅をしたいという要望に応えたもので、そのため行き先も、飛行機でないと行きづらい沖縄にしているとのこと。

 この成田空港発「JALワンワンJET」は今回で3回目の実施。抽選販売になる状況で、34組(68人と36匹)が沖縄への空の旅を楽しみました。関西空港発の同じく那覇行き「JALワンワンJET」も今年からスタートし、こちらは4月24日(水)に出発予定です。

 なお先述の清掃により、これまで使用後の飛行機でアレルゲンが検出されたことはないといいます。

パイロット、管制塔に「ワンワン!」


 実際に今回、成田発「JALワンワンJET」に搭乗したところ、非日常感あふれる時間、空間だったのが印象的です。

 空港のチェックインカウンター、機内で、いくつも重なり合って響いている「ワンワン」の声。スタッフの胸にはペットの犬の写真が飾られ、搭乗口の床には犬の足跡が……。そして、搭乗口は「I」だったのですが、その表示が「骨」になっていました。

上空1万メートルからの景色が気になる「もも」ちゃん(2019年4月21日、恵 知仁撮影)。

 この成田発那覇行きの便名は「JL4911」。「よろしくワンワン」だそうです。

「私も7歳のゴールデンレトリバーのオーナーです。本日はサイズオーバーで連れてくることができませんでした(注:体重8kg以内といった制限がある)。ほかにも愛犬家のCAが沖縄までご案内します」

 出発前のCAによる機内アナウンスも、こうした特別なもの。また飛行中、パイロットも「私どもが管制塔と交信するときは英語を使うので、『フォーナインワンワン』と便名を言っております。成田以来、操縦室でも何度も『ワンワン!』と言っております」とアナウンス。機内では笑いが起こりました。

 飛行中の機内では愛犬用のJALパイロット、CAの制服がプレゼントされ、プロカメラマンによる機内撮影も行われています。

特別に用意されたわんこ用模擬搭乗券。

搭乗口を通過するわんこ。

ボーディングブリッジを通過するわんこ。

 この「JALワンワンJET」は宿泊などを含むツアー形態での実施で(3泊4日)、旅行代金(成田発着)は1名24万6000円から。ペット料金を含む往復のチャーター便航空運賃と3泊のリゾートホテル(コテージ)宿泊代(朝食付き)、レンタカー料金(満タン返却不要)、保険料などが含まれたものです。

 また、イオンペットがツアーの監修をしており、その獣医師も同行。機内では沖縄到着前に、獣医師から熱中症対策などが呼びかけられています。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_08af4f970c73_【平成と通勤電車】今では当たり前の座席・設備いつから? 08af4f970c73 08af4f970c73 【平成と通勤電車】今では当たり前の座席・設備いつから? oa-trafficnews 0

【平成と通勤電車】今では当たり前の座席・設備いつから?

座席はくぼみやポールで区切り付きに


 平成初期の通勤電車は、その多くが鋼製の車体でした。それから30年、たとえばJR東日本の在来線の一般形電車は、新潟にわずかに残る国鉄時代製造の115系電車を除き、すべて銀色のステンレス車両に置き換えられています。私鉄を見回しても、東武8000系、西武新101系、小田急8000系など鋼製車体の電車は数少なくなりました。とはいえ電車の変化は車体の素材だけではありません。平成の時代に大きく変わったのは、むしろ車内設備の方かもしれません。いまでは当たり前の光景、いつからそうなったのでしょうか。

平成初期は首都圏のJR各線を走っていた103系通勤形電車(画像:photolibrary)。

 通勤電車の座席といえばいまも昔も、ロングシート(通路を向いて座る長い座席)ですが、その造りはかつて、スプリングが中に入った「ベンチシート」が主流でした。路線や車両によってふわりと沈んだり、硬めながらしっかり支えたりと、座り心地にも個性がありました。

 昔のシートには一人分ごとの区切りはなく、せいぜい背の部分に着席箇所の目安になる柄を付けていた程度でした。そのため、好き勝手に座っていくと7人掛けのところに6人しか座れないこともしばしばで、「座れない」という苦情が寄せられていました。

少しずつ広がった座席の幅


 そこで営団地下鉄(現・東京メトロ)は1991(平成3)年以降の新造車から、JRも1993(平成5)年にデビューした209系電車から、座面がくぼんでいる「バケットシート」を採用。縦方向の手すりであるスタンションポールの区切りも加わると、「座席は詰めてお掛かけください」の定員着座マナー放送はすっかり聞かなくなりました。ただバケットシートの座り心地はお世辞にも褒められたものではなく、クッションもない板のような座面でしたが、試行錯誤が重ねられて近年は随分改善されました。

 もうひとつの変化は、座席一人分の幅です。ロングシートの座席幅は、当時430mmが主流でしたが、日本人の体格向上によって「座席が狭い」という声が増えてきたため徐々に広げられていきます。1993(平成5)年デビューの209系や営団地下鉄06系は450mm、2000年代に入ると東急6000系や東京メトロ10000系、JR東日本のE233系は460mmを採用。近年の関西では特急車のシートに匹敵する470mm幅を確保したロングシートも登場しています。

 どの時間帯であれ、できることなら電車は座って利用したいもの。特に始発駅で並んで待っている人からすると、座席の定員数は死活問題です。進行方向に座席が並ぶクロスシートを採用すれば座席数を最大限に増やせますが、通路が狭くなり乗降に時間がかかるため混雑する通勤路線には向きません。

 昭和末から平成初頭にかけて、バブル経済が空前の好景気をもたらし、鉄道利用者数が大幅に増加。輸送力増強によって減少しつつあった混雑率が足踏み、路線によっては悪化してしまったのです。乗降に時間がかかって列車が遅延すると輸送力も減るため、混雑は悪化します。そこで車両側面のドアを増設して乗降できる個所を増やすことで乗降時間を短縮しようというアイデアが登場します。

平成時代に普及し、消えていった「多扉車」


 営団地下鉄は1990(平成2)年、日比谷線で特に混雑する前後2両を5扉とした新型03系電車を投入。翌年、京王電鉄も全車5扉の6000系車両を増備しました。一方JRは1991(平成3)年から山手線の11両化に着手し、増結する車両はラッシュ時間帯に座席を収納できる6扉車としました。この車両は当初「いすなし電車」「荷物扱い」とセンセーショナルに取り上げられましたが、横浜線、京浜東北線、中央・総武線など各路線に広がっていきました。東急電鉄も2005(平成17)年から田園都市線に6扉車の導入を開始し、最終的に1編成あたり3両が組み込まれました。

 こうした「多扉車」は、ラッシュ時間帯には乗降時間の短縮効果を発揮しますが、日中は座席の少ない座りにくい電車として不評でした。平成初頭に200%を超えていた東京圏主要区間の平均混雑率は2003(平成15)年には170%台まで低下。2000年代後半からホームドア整備の機運が高まり、導入に向けて車両のドアの数や位置をそろえる必要も出てきたことから、JRは2007(平成19)年に登場したE233系から6扉車を廃止し、いまでは中央・総武緩行線にわずかに残るのみとなりました。東急も田園都市線にホームドアを設置するため、すべての6扉車を2017年までに4扉車に置き換えています。混雑に対応するための「多扉車」は平成に普及し、平成のうちに消えていった時代のあだ花でした。

 平成の時代に変化を遂げた座席といえば、優先席もそのひとつです。平成の初めまで「シルバーシート」と呼ばれていたこの席は、1973(昭和48)年の敬老の日から国鉄中央線の両先頭車両に設置されたもので、やがてほかの線区や私鉄・地下鉄にも広がっていきました。

 シルバーシートは当初、高齢者と障害者を対象とした座席でしたが、妊婦や乳幼児連れの人などを含む座席を必要とする人のための「優先席」に変わっていきます。1993(平成5)年に京王電鉄がシルバーシートを「優先席」に改称すると、1997(平成9)年にJR東日本も倣い、各社が続きました(東武鉄道などのように当初から「優先席」と呼称していた事例もある)。

フリースペースも「当たり前」に


 当初一部の車両にしか設置されていなかった「優先席」は、営団地下鉄では1996(平成8)年、JR東日本では1997(平成9)年ごろから全車両に拡大。2003(平成15)年からは車端部の向かい合った座席の両方が優先席となり、この「優先席エリア」では「優先席付近では携帯電話の電源を切り、優先席以外ではマナーモードに設定する」という関東鉄道会社の携帯電話利用統一ルールが制定されました。

リニューアルされた東京メトロ南北線9000系の1次車(2016年8月、恵 知仁撮影)。

 もうひとつが「車いすスペース」です。通勤形車両で最初に採用したのは1981(昭和56)年に登場した京都市営地下鉄10系電車といわれていますが、本格的に普及したのは平成に入ってからのことでした。1991(平成3)年に開業した営団南北線9000系電車は、東京の地下鉄では初めて車いすスペースを設置して登場し、以降の車両では標準装備となりました。東急電鉄は1992(平成4)年から既存の車両を改造して車いすスペースの設置に着手。JRも1993(平成5)年の209系量産車から設置を開始しました。2000(平成12)年に成立した「交通バリアフリー法」では、1列車に1か所以上の車いすスペースを設けることが義務付けられ、広く普及していきます。

 2010年代に入ると「車いすスペース」は、「シルバーシート」が「優先席」へと拡大したのと同様に、ベビーカーや大きな荷物を持つ人も使える「フリースペース」として再定義されるようになりました。現在では、1両の四隅のうちひとつをフリースペース、3つを優先席に設定するスタイルが主流となっています。東京メトロでは2014年以降に製造または大規模改修を行った車両、東急電鉄では2016年以降の新造車両、JRもE235系からこの配置を採用しています。



【写真】フリースペースの進化版「パートナーゾーン」


西武鉄道の40000系電車に設けられた「パートナーゾーン」。中央に簡易座席、壁面に腰当て、大型窓には手すりが用意されている(2017年2月、恵 知仁撮影)。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_7932399f0fec_空港で遠隔操作ロボが利用者を案内 JALがトライアルを実施 7932399f0fec 7932399f0fec 空港で遠隔操作ロボが利用者を案内 JALがトライアルを実施 oa-trafficnews 0

空港で遠隔操作ロボが利用者を案内 JALがトライアルを実施

 JAL(日本航空)は2019年4月19日(金)、羽田空港におけるアバターロボットの活用について、トライアルを実施すると発表しました。

人型の遠隔操作ロボット「JET」。操作者の声はボイスチェンジャーを経て利用者へ伝わる(画像:JAL)。

 操作者がVR技術を使って人型の遠隔操作ロボット「JET」を動かし、利用者を空港スタッフに代わって案内するもの。羽田空港の国内線第1旅客ターミナル2階にあるJALスマイルサポートカウンター付近で、4月22日(月)から24日(水)の10時より11時、14時より15時まで、トライアルが行われる予定です。

 JALは今後、国内外の空港で様々な案内業務を想定したトライアルを行い、「JET」の活用方法について検証するとともに、操作性の向上や案内業務以外への活用を目的とした機能強化を実施。2020年からの一部実用化を目指すとしています。

 また出産や子育て、介護などにより在宅勤務を行う社員が遠隔で業務することも可能になることから、サービス品質の向上とともに、社員が働きやすい環境作りにも貢献できる技術として、JALは検証を進めていくそうです。



【図解】空港での「JET」トライアルのイメージ


JALが羽田空港で実施するアバターロボット活用トライアルのイメージ(画像:JAL)。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_9f9d6ec2a031_小田急「天皇陛下御即位記念乗車券」発売 限定5000セット 9f9d6ec2a031 9f9d6ec2a031 小田急「天皇陛下御即位記念乗車券」発売 限定5000セット oa-trafficnews 0

小田急「天皇陛下御即位記念乗車券」発売 限定5000セット

「天皇陛下御即位記念乗車券」のイメージ(画像:小田急電鉄)。

 小田急電鉄は2019年4月18日(木)、「天皇陛下御即位記念乗車券」を5月1日(水・祝)に発売すると発表しました。

 硬い厚紙を用いた横長のD型硬券に鳳凰や菊、桐をデザインし、A4判ふたつ折りの専用台紙が付きます。乗車券は新宿から130円区間、370円区間、500円区間の3枚。価格は1セット1000円です。5月1日(水・祝)朝6時半から31日(金)までの期間、新宿駅西口地上特急券売り場、町田駅西口特急券売り場、小田原駅、藤沢駅で、計5000セットが販売されます。

 1人5セットまで購入可。支払いは現金のみです。購入時に券番号の指定はできません。乗車券は5月31日(金)まで1回限り有効です。小田急電鉄は「期間・数量限定ですので、この機会にぜひお買い求めください」としています。



【画像】記念乗車券の台紙


「天皇陛下御即位記念乗車券」台紙のイメージ(画像:小田急電鉄)。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_d2af50db57b9_オオシマツツジ満開の伊豆大島へ! 東海汽船が母の日ツアー d2af50db57b9 d2af50db57b9 オオシマツツジ満開の伊豆大島へ! 東海汽船が母の日ツアー oa-trafficnews 0

オオシマツツジ満開の伊豆大島へ! 東海汽船が母の日ツアー

 東海汽船が創立130周年プレ企画の第7弾として、「伊豆大島・母の日スペシャル感謝ツアー」を実施します。

 伊豆大島に咲く準固有種の「オオシマツツジ」が満開の時期に、その鑑賞と絶景露天温泉を楽しもうという日帰りツアーで、特典として椿油のミニボトルがプレゼントされます。

伊豆大島のつつじ園(画像:東海汽船)。

 出発は5月14日(火)から17日(金)までの限定で、代金(税込)は大人6000円、子ども5000円。東京・竹芝から伊豆大島までの往復船賃、島内行程中のバス代、昼食代、入浴代、旅行傷害保険料、諸税が含まれています。各出発日とも135名の募集です。

 ちなみにオオシマツツジは、一般のヤマツツジと比べて花が大きく、鮮やかなピンクが特徴だそうです。



【写真】伊豆大島の「絶景」という露天風呂


大島温泉ホテルの露天風呂(画像:東海汽船)。

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