山陽道下り線、名神上り線で最大25~30kmの渋滞
2019年のゴールデンウィークは10連休。高速道路各社が発表している渋滞予想では、例年よりも渋滞が分散傾向にあるとされ、地域により特徴も異なります。関西から中国、四国、九州、沖縄を管轄するNEXCO西日本管内ではどうでしょうか。
中国道上り、宝塚西トンネル付近の渋滞。2018年に新名神の高槻JCT~神戸JCT間が開通し迂回が可能になっても、GWなどは渋滞が発生している(画像:pixta)。
NEXCO各社は混雑状況の目安として、連休前日の4月26日(金)から5月6日(月)まで11日間について、各社管内で10km以上の渋滞が発生する回数を日別にまとめています。NEXCO西日本管内では、下り線の渋滞ピークは4月28日(日)と5月3日(金)の13回、上り線のピークは5月4日(土)の14回です。連休中ごろの4月30日(火)と5月1日(水)は、下り線で2~4回、上り線で4~5回とやや減少します。
今回の連休中、特に長い渋滞が予想されている箇所は、次のとおりです。
・山陽道下り線 美ノ郷トンネル付近(広島県尾道市)
・名神高速上り線 大津IC付近(滋賀県大津市)
美ノ郷トンネル付近では連休前半の4月27日(土)、28日(日)にそれぞれ8時から14時ごろまでのあいだで、最大25kmの渋滞。大津IC付近では、4月27日(土)、28日(日)、5月2日(木)、3日(金)に、それぞれ早朝から16時ごろのあいだで最大25~30kmの渋滞が発生する予想です。
また、大阪・神戸市街と淡路島・徳島を結ぶ「阪神高速3号神戸線~第二神明道路(NEXCO西日本)~神戸淡路鳴門道(本四高速)」のルート上でも、特に連休の後半には、3道路全てにまたがる長い渋滞も予想されています。
相対的に空いてそうな日でも…
今回の連休中、NEXCO西日本管内における10km以上の渋滞発生回数は上下線合計で137回。2018年GWの実績104回から約13%増しです。
NEXCO西日本によると、その回数は日によってばらつく傾向がありますが、「渋滞回数を『5km以上』で集計した場合は、『10km以上』集計よりもグラフ上、なだらかになります」とのこと。
「10km以上の渋滞回数が少なく、相対的に空いているように見える日、たとえば4月30日(火)から5月2日(木)においても、決して『閑散日』というほどのことはなく、通常の土日よりは多くの渋滞が発生します」(NEXCO西日本)
NEXCO西日本管内で予想されている10km以上の渋滞回数(画像:NEXCO西日本)。
前出のとおり、今回の連休は全国的にも渋滞が分散傾向にあり、「どの日でも渋滞しやすい」といえる一方、渋滞の規模(渋滞長や渋滞時間)は小さくなる傾向とのこと。長い渋滞にはピーク時間帯があるので、「事前に渋滞予想をご確認いただき、渋滞を避けてご利用をいただければ」と話します。
ちなみに、NEXCO西日本管内において「昨年(2018年)GWと異なる点」は、高知道の新宮IC~大豊IC間(愛媛・高知県境部)が「平成30年7月豪雨」の災害復旧工事により、終日対面通行規制(片側1車線)となっており、最大10kmの渋滞が発生する予想だといいます。一方、同じく四国の高松道では、鳴門IC(徳島県鳴門市)から高松市境にかけての4車線化が2019年3月に完成したため、例年発生していた渋滞は解消する見込みだそうです。
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