渋滞の発生回数、連休を通じて横ばい?
2019年のゴールデンウィークは10連休。高速道路各社が発表している渋滞予想では、例年よりも渋滞が分散傾向にあるとされ、地域により特徴も異なります。東名高速や中央道、北陸道などを管轄するNEXCO中日本管内ではどうでしょうか。
東名高速上り線、海老名JCT付近。この先の大和トンネルを先頭とする渋滞が伸びてくることがある(画像:photolibrary)。
NEXCO各社は混雑状況の目安として、連休前日の4月26日(金)から5月6日(月)まで11日間について、各社管内で10km以上の渋滞が発生する回数を日別にまとめています。NEXCO中日本管内では、連休の前半にあたる4月27日(土)から29日(月)の3日間は、各日とも下り線で8回、上り線で9回と横ばい。そして4月30日(火)と5月1日(水)は若干減ります。
混雑のピークは5月2日(木)からの4日間です。下り線は9~10回(5月3日〈金〉が最多)、上り線は8~12回(5月3日〈金〉と5日〈日〉が最多)と、10km以上の渋滞発生回数が多い日が続きます。NEXCO中日本によると、この連休中で特に注意が必要な箇所は次のとおり。
・中央道下り線 相模湖IC付近(神奈川県相模原市)
連休前半の4月27日(土)、28日(日)に、それぞれ朝6時をピークとして、管内で最も長い最大40kmの渋滞が予想されています。
・中央道下り線 土岐JCT付近(岐阜県土岐市)
・中央道上り線 小仏トンネル付近(神奈川・東京都県境)
・東名高速上り線 大和トンネル付近(神奈川県大和市)
土岐JCT付近と小仏トンネル付近は5月4日(土)と5日(日)、大和トンネル付近は5日(日)に、それぞれ夕方時間帯をピークとして最大30kmを超える渋滞が発生するとのこと。このうち5月5日(日)の小仏トンネル付近は10時から、大和トンネル付近は13時から、それぞれ翌1時まで日をまたいでの渋滞が予想されています。
連休前日から10km以上の渋滞も
たとえばNEXCO東日本管内では、4月27日(土)からの連休前半3日間は「3連休相当」、5月2日(木)からの後半は「5連休相当」とされ、特に後半は激しい渋滞が予想されています。それと比べると、NEXCO中日本管内は際立って渋滞回数が増える日はないものの、長い渋滞が上下線とも、連日のように発生すると見込まれています。
NEXCO中日本によると、「東日本や西日本の予測と比べピーク日などに違いがあるのは、当社が東海地区を管理することによります」とのこと。同社管内では中京圏を起点とした利用のほか、首都圏、関西圏から東海地方を通過する利用があるため、例年このように渋滞が分散する傾向だそうです。
なお、平成から令和への改元を迎える連休中ごろの4月30日(火)と5月1日(水)は、全国的に渋滞発生回数が減る見込みですが、NEXCO中日本は「前後の日ほどではないものの、通常の土日並みの渋滞を見込んでいます」といいます。
NEXCO中日本管内で予想されている10km以上の渋滞回数(画像:NEXCO中日本)。
ちなみに、NEXCO中日本管内では、連休初日の前日である4月26日(金)にも、上り線で10km以上の渋滞が5回発生すると予想されています。具体的には「名神高速上り線 一宮IC付近(愛知県一宮市)」「名二環(名古屋第二環状道)外回り 上社IC付近(名古屋市名東区)」「中央道上り線 高井戸IC付近(東京都杉並区)」「東名上り線 東京IC付近(東京都世田谷区)」などで、これらは日常的に渋滞が発生している箇所だといいます。
NEXCO中日本は、「高速道路の利用時間帯をずらしていただくことで、スムーズにご利用できる場合もあります。当社ウェブサイトから時間帯別の渋滞予想を確認いただき、参考にしてください」としています。
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