北九州市内に導入予定の連節バス、デザイン案(画像:西日本鉄道)。
西日本鉄道は2019年4月9日(火)、北九州市内に導入予定の連節バスについて、運行を担当する西鉄バス北九州と北九州市が車両デザインが決定したと発表しました。
連節バスは、車体がふたつ以上つながっている大量輸送が可能なバスで、西鉄側は今回、メルセデス・ベンツ製の「シターロG」を2台導入。その全長は約18.2mに及びます。
車両デザインは市民投票によって選ばれ、2679票を獲得した北九州市のデザイン制作・広告会社「ハーティブレーン」のデザイン案が採用されました。“北九州市の文化や伝統を身近に”というコンセプトのもと、江戸時代から続く特産の「小倉織」をモチーフに、市内各地の「まつり」、市花である「ひまわり」と「つつじ」など北九州市の特色を表しつつ、洗練されたデザインが評価されたそうです。
今後、4月23日(火)に一般車両への影響や走行環境の最終確認のための試走を行い、必要な改善を図ったうえで、2019夏の導入を目指すとのこと。現在のところ、小倉~黒崎(砂津~黒崎バスセンター)間で5~8往復、小倉~戸畑(砂津~戸畑駅)間で1往復の運行を検討しているそうです。
連節バス導入の導入は、北九州市における「拠点間BRT(Bus Rapid Transit)」形成の一環。連節バスを基幹的なバスとして定時性・速達性を向上させ、既存の路線バスとの乗り継ぎ強化を図るなどして、人口減少、高齢化社会に対応した公共交通ネットワークの再構築に取り組むとしています。西鉄ではすでに、福岡市内の博多港国際ターミナルと博多駅、天神などのあいだで「都心循環BRT」として連節バスを運行しています。
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