昭和から平成、そして令和へ!
かつてJR北海道が夜行急行列車に連結していた車両「ドリームカー」が、栃木県日光市内を走る東武鉄道の「SL大樹」で復活します。
「ドリームカー」は1988(昭和63)年、国鉄時代に製造された14系客車を改造して5両が誕生。夜行列車用として、普通車ながらグリーン車用の座席を備え、ラウンジもあるなど、快適性が高められているのが特徴です。
東武鉄道の「SL大樹」で復活する元JR北海道の14系「ドリームカー」(2019年4月5日、恵 知仁撮影)。
この「ドリームカー」は、札幌~釧路間の夜行急行「まりも」で使用されたのち、1993(平成5)年、札幌~青森間の夜行急行「はまなす」に転用されますが、2016年3月に列車が廃止。「ドリームカー」も使われなくなっていました。
北海道を、昭和から平成へ駆け抜けたそのうちの1両(オハ14-505)が、令和を迎えようとするいま、東武鉄道「SL大樹」の客車として再び走り出します。
東武鉄道によると、JR北海道時代の姿をできるだけ残したとのこと。かつて北海道で「はまなす」に乗ったことがある私(恵 知仁:鉄道ライター)は、視覚的にはもちろんのこと、国鉄時代から長いあいだ走ってきた車両らしい雰囲気に、懐かしさでいっぱいになりました。車内には「JR北海道」の文字も残っています。
「ドリームカー」車内。
「JR北海道」の文字が残る。
大きくリクライニングする座席。
この「ドリームカー」の東武鉄道におけるデビューは、2019年4月13日(土)。年間およそ40日、「SL大樹」もしくはディーゼル機関車けん引の「DL大樹」に連結される予定です(2019年は24日間)。
「SL大樹」は、下今市~鬼怒川温泉間の12.4kmを土休日を中心に走行。運賃のほか、大人750円(子ども380円)の「SL座席指定料金」で乗車できます(「DL大樹」は大人510円、子ども260円)。
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