旅客列車とタクシーを組み合わせた宅配貨物輸送(画像:国土交通省)。
国土交通省は2019年4月16日(火)、鉄道とタクシーを組み合わせたJR北海道と佐川急便による貨客混載の取り組みを認定したと発表しました。
従来トラックが運んでいた宅配便などの貨物を、旅客列車に載せて運びます。同様の取り組みは全国の複数の路線で行われてきましたが、今回は日本で初めて、鉄道とタクシーという複数の旅客輸送モードを組み合わせて行われます。
貨客混載事業が行われるのは北海道です。現在、佐川急便の稚内営業所と幌延町の各配達先は約100km離れており、トラックが年間約50tの貨物を運んでいます。これを4月18日(木)から、稚内~幌延間60kmはJR宗谷本線の旅客列車で、幌延駅~各配達先間約25kmはタクシー(佐川急便が天塩ハイヤーに業務委託)で運ぶよう変更します。
国土交通省によると、この転換によりトラックからのCO2排出量は年間3.8t、ドライバーの運転時間は年間417時間それぞれ削減されるとのこと。JR北海道にとっては列車の有効活用により新たな収入確保が期待できるとしています。
【地図】稚内~幌延間の輸送ルート
稚内~幌延間の輸送ルート(画像:国土交通省)。
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