映画『ラストレター』初日舞台挨拶が17日、都内にて行われ、キャストの松たか子、広瀬すず、森七菜、福山雅治と岩井俊二監督が登壇した。
映画を見た人から感動の声が続々と届いているとのことで、広瀬は「昨日、また見て1回目と違う衝撃を受けて、泣きそうになってしまって耐えていたら、耳と耳の間、喉の奥が痛くて。1時間、無言で湯船に入っていたんです。これが“余韻”だと思いました」と明かした。
自身のラジオ番組のリスナーにも好評という福山は「あと是枝裕和監督がすごく好きな映画と仰っていました。岩井監督と同世代ということで、同世代の監督がこういう物語を作っていることに勇気をもらいましたと」と明かすと、岩井監督も「ありがたい限りです」と笑顔。今回、自身の出身地である仙台でロケを行った岩井監督は「仙台の方から、ここは本当に仙台なのか、と言われたことがちょっとうれしかった。外国風な景色とか、僕も初めて知った場所もあって。改めて我が故郷はいいところでした」と振り返った。
本作では岩井監督の代表作『ラブレター』の中山美穂と豊川悦司も出演。2人と共演シーンを撮った福山は「豊川さんとは初共演で、すごく話したかったんですが豊川さんのセリフがすごい量で。豊川さんてどちらにお住まいなんですか、みたいなことはなかなか話しかけられなかった」と振り返ったが岩井監督から「けっこう2人の会話がラジオの番組のように聞こえてきましたよ」とツッコミが入り会場も大笑い。
さらに福山は「中山美穂さんは心の美しい方だなと思うエピソードがありまして。飲み屋街で収録をしていて、ほとんどの店が普通に営業していたんですが、我々が待機していた居酒屋さんがカラオケが置いてあって、僕らが撮影していることに気づいたお客さんが、中山さんの名曲〈You're My Only Shinin'Star〉を歌い出したんです。おいおい、ご本人を前に…と思っていたら今度は僕の〈桜坂〉を歌い出して。撮影中ということもあって正直、僕はイライラしていたんですけど中山さんはずっと朗らかな笑顔で聞いていらして。女神だなと思いました」と話し、会場の笑いをさそっていた。
映画『ラストレター』は全国公開中。
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