様々な分野で長年活動し、功績があった人や団体に贈られる「春の褒章」が発表されました。
東海3県で春の褒章を受章するのは、69人と3つの団体です。
カンナでひと削りひと削り…木の塊が流線形が印象的な器へと姿を変えます。
愛知県碧南市の木工芸作家・川口清三さん(57)。
日用品の器に芸術性を加えるなど伝統技術の向上に貢献したことが評価され、紫綬褒章を受賞しました。
川口さん:
「工芸と彫刻の間みたいな、器としての用途を持ち得ながら、彫刻的な形の面白さに訴えた作品ができたらと思って制作してます」
新型コロナウイルスの感染拡大で、今年は伝達式や受章者による天皇陛下への拝謁は中止が決まっていて、褒章の受け渡しの方法も未定だということです。
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三重県は、県立学校の休校期間を5月31日まで延長すると発表しました。県内の自治体にも同様に延長するよう要請します。
鈴木三重県知事:
「子どもたちの安全を最優先に考えて、休校を延期することにしました」
三重県は、5月6日までとしていた県立高校や特別支援学校の休校期間を、5月31日まで延長することを決めました。
これに伴い、生徒の学習機会を確保するためオンラインの授業を取り入れることにしています。
三重県内では、すでに四日市市や桑名市、菰野町などが小・中学校などの休校を5月31日まで延長することを決めていて、三重県は他の自治体にも同様に休校を延長するよう要請します。
一方、すでに愛知県と岐阜県は休校期間を5月31日まで延長することを決めています。
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新型コロナウイルスの影響で多くの買い物客が訪れていた、愛知県尾張旭市のスーパーが、26日の閉店後に売上金およそ1千万円を盗まれる被害に遭っていたことがわかりました。
捜査関係者によりますと、愛知県尾張旭市のスーパーで26日の閉店後に何者かが侵入し、保管されていた売上金およそ1千万円が盗まれました。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、飲食店などが相次いで休業する中、週末スーパーには食料品の買い出しで多くの客が訪れていたため、多額の売上金を狙った犯行とみられています。
スーパーは閉店後に施錠されていて、警察は複数犯による窃盗事件として捜査しています。
また、警察は営業を続けるスーパーなどに対し、閉店時に店舗や事務所に売上金などの現金を保管しないよう注意を呼び掛けています。
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愛知県は休業要請しているパチンコ店のうち、27日時点で39店舗が営業を続けていることを明らかにしました。
30日正午以降も応じない場合は、法律に基づく休業要請をしたうえで店名を公表する方針です。
愛知県の大村知事は28日の会見で、休業要請しているパチンコ店が27日の時点で県内で39店営業していることを明らかにしました。
このため30日正午以降も営業を継続している店に対して、新型コロナウイルス特別措置法に基づく休業要請をするとともに、応じない場合は県のホームページに店名を公表する方針です。
愛知県は4月24日以降、職員らが口頭で直接休業を要請していますが、28日午後には職員が店を訪れ、特措法に基づく休業を要請すると事前通知することにしています。
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新型コロナウイルス拡大防止に向けた外出自粛の要請でNTTドコモが公表しているデータから東海地方の人口動向の推移をお伝えしています。
NTTドコモによりますと、27日午後3時時点の各駅周辺の値は以下の通りです。
1週前の4月20日と比較すると津駅は10%以上減らしていて、名駅、岐阜駅、四日市駅はほぼ変わりませんでした。
(栄駅は4月20日のデータなし)
【名古屋駅の周辺(ナナちゃん人形あたりを中心とした500m四方)】
・拡大前との比較:62.9%減
・4月7日との比較:46.1%減
・4月16日との比較:10.4%減
・26日午後3時時点との比較:102.6%増
【栄駅の周辺(中日ビルあたりを中心とした500m四方】
・拡大前との比較:47.5%減
・4月7日との比較:42.3%減
・4月16日との比較:13.2%減
・26日午後3時時点との比較:152.0%増
【岐阜駅の周辺(バスターミナル南側あたりを中心とした500m四方)】
・拡大前との比較:45.9%減
・4月7日との比較:26.1%減
・4月16日との比較:13.8%減
・26日午後3時時点との比較:23.4%増
【津駅の周辺(駅西側あたりを中心とした500m四方)】
・拡大前との比較:47.2%減
・4月7日との比較:36.8%減
・4月16日との比較:24.4%減
・26日午後3時時点との比較:50.3%増
【四日市駅の周辺(諏訪公園あたりを中心とした500m四方)】
・拡大前との比較:42.4%減
・4月7日との比較:16.1%減
・4月16日との比較:5.9%減
・26日午後3時時点との比較:23.8%増
【調査の概要】
NTTドコモは、ユーザーのデータをもとに、主要都市の人口動向について国の緊急事態宣言の前後でどのように変化したかを分析しています。
東海3県では、愛知県の名古屋駅と栄駅、岐阜県の岐阜駅、三重県の津駅と四日市駅周辺のデータが公表されています。
公表されているのは、いずれも新型コロナウイルスが拡大する前の1月18日から2月14日の午後3時時点の平均値と比較した値です。(平日は平日平均との比較、休日は休日平均との比較)
このほか国が緊急事態宣言を出した4月7日の値、緊急事態宣言を全国に広げた13日の値、そして前日の値と比較しています。
※一部住宅地が含まれるエリアもあります
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新型コロナウイルスに感染し、愛知県東浦町の療養施設に入所していた軽症の患者が陰性と確認される前に帰宅していたことがわかりました。
愛知県東浦町の「あいち健康プラザ」は新型コロナウイルスの感染者で、無症状や軽症の患者が陰性と確認されるまで療養する施設です。
県によりますと、「あいち健康プラザ」に入所していた患者がおととい、帰宅を強く申し出て陰性が確認される前に退所したということです。
県は、感染を広げる恐れがあるため施設にとどまるよう慰留しましたが、受け入れられなかったため、帰宅した患者に医療機関に入院するよう求めることにしています。患者は自家用車で帰宅しています。
愛知県では陽性と判定された患者について、無症状や軽症の場合は陰性が確認されるまで療養施設に入所してもらうことを基本としています。
しかし、入所は強制ではないことから、今後について県は、「理解してもらえるようにひとつひとつ丁寧に対応していく」と話しています。
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日常生活に支障をきたさない業種に対し、愛知県が行っている「休業要請」。
共働きやひとり親家庭の受け皿となる「学童保育」は、その対象になっていません。
学校が休校となる中、感染リスクと闘いながらも休みなく働く現場。
それでも親や子どもに寄り添う施設長の思いを取材しました。
名古屋市港区の「中川学童保育所」。
周辺の4つの小学校の児童を受け入れています。
子どもたちには体温が37度5分を超えていないか、自宅で検温するようお願いしています。
受け入れ中も、午前中に1回、おやつの時間にも1回、体温を測ります。
部屋の換気やマスクの着用はもちろん、外から帰ってきたら手洗いにうがい…子どもたちがついついさわりそうな場所の消毒も欠かしません。
中川学童保育所 長坂施設長:
「いつ(感染者が)出てもおかしくないような状況ではありますよね。
これだけ色んなところで出ておりますからね。
そういった意味では職員も不安を抱えています。
ホントに必要な人が安心して安全に預けられるようになってほしいなと思っていますね」
施設長の長坂さん。新型コロナウイルス対策で学校が臨時休校となる中、「必要な保育は継続する」とする名古屋市の方針のもと、施設の運営を続けています。
名古屋市は家庭で見守りができる場合は利用を控えるよう呼び掛けていますが、この日も14人の子どもたちがやって来ました。
長坂施設長:
「皆さんきっと無理して登所を控えて下さってるところもあるんじゃないかなと思います。
こうした時にわが子を学童に預けてることでバッシングを受けてしまうんじゃないかと心配をされてる方も。
そういった中で預けちゃっていいんだろうかと悩みながら働かれてる方もいらっしゃいます」
地元の飲食店が、子どもたちのためにお弁当を格安で届けてくれました。
平日はこれまで、授業が終わる午後から開いていましたが、臨時休校となった3月2日以降は、ほぼ毎日朝8時から。
世話をする子どもの数は減ったものの、受け入れ時間の拡大に感染対策と、負担はむしろ増えていて、長坂さんは2か月近く休みがありません。
感染リスクとも闘い、終わりも見えない…それでも子どもたちや保護者のことを思うと、施設を閉じる選択肢はないといいます。
長坂施設長:
「当然のことながら預けて働かざるを得ない人たちってたくさんいらっしゃいますよね。
子供たちが安全に過ごす、密接してはいけないというものの、来て楽しく1日過ごして帰ってくれればいいなという風に思っています」
お迎えの時間。保護者に話を聞いてみると…。
母親:
「学校に行けないもので、こういうところで普段と同じような生活で楽しんでいることがよかったですね」
父親:
「ふたりとも共働きなのでこういうところがあると預けやすいし、仕事もしやすいんで非常に助かってます」
別の母親:
「医療関係です。休んで家でっていうのが一番ベストだと思うんですけど、仕事上休めないし、かといって子供たちだけっていうのも不安だし。
朝・昼・夕の検温もそうですし、拭き掃除とかしてすごい気を付けてくれてるなっていうのも感じます。
やっぱり安心ですね」
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今年のゴールデンウィークは「ステイホーム」。感染拡大を防ぐため外出自粛が叫ばれていますが、この週末、愛知県の知多半島では人出が目立った行楽地がありました。地元からは不安の声も上がっています。
感染拡大前と比べ8割人出が減った名古屋駅前。刈谷ハイウェイオアシスも駐車場の空きが目立ちます。
外出自粛が求められる「ステイホーム週間」。人出が減った場所がある一方で…。
26日の愛知県知多市・新舞子の海岸。波打ち際で水遊びをする人や、芝生の上にテントを張って過ごす人たち。対岸では潮干狩りをする人も。
さらに知多半島の先端・南知多町では…。
(リポート)
「お昼前なんですが、だんだんと車通りが増えてきましたね」
交通量は多く、ツーリングのバイクも目立ちます。
(リポート)
「こちら港に来たんですけれども、車がたくさん連なるように駐車されてますね」
豊浜漁港の岸壁では、狭い間隔で並んで釣り糸を垂らす人たちが…。
25日土曜日はおよそ300人、26日日曜日も150人ほどが訪れたといいます。
車を見てみると尾張小牧ナンバーに豊橋ナンバー、さらには岐阜ナンバーまで。
(リポート)
「釣り客向けの移動販売車までありますね」
バーベキューを楽しむ人たちもいました。
町外からの釣り客のグループ:
「豊明市から(来ました)」
「名古屋市の中川区です」
「毎週来てます。ここくらいしか遊ぶところがないから」
名古屋市から訪れていた家族も…。
名古屋から来た釣り客:
「子どもたちもずっと家にいて、ストレス発散じゃないですけど。
ちょっとくらいはいいかなというのが正直な気持ちです」
実は豊浜漁港では、感染対策のため釣りができる桟橋が4月16日から閉鎖されています。
しかし、その手前に多くの釣り人が集まる結果に。
地元の人は…。
地元の住民:
「週末とかやっぱり多いと思う。釣りとかレジャーとかね。
なるべく控えてもらった方がいいかなと思うけどね」
別の住民:
「怖いわね、コロナ。分からん人がいっぱいおるもんね、もっとってね。
土日になるとすごいもんね」
南知多町は新型コロナウイルスの感染者はゼロ。
本来なら観光シーズンのゴールデンウィークですが、町内20か所に看板を設置して、観光に来ないよう呼び掛けています。
特に心配なのが…。
南知多町観光協会 鈴木会長:
「日間賀島には診療所はあるんですけれど、(コロナが)発生した場合は対応できるものではないです。
島に訪れるお客さまもご遠慮いただいて、落ち着いてからまたお越しいただければと思っておりますね」
日間賀島、篠島の旅館や民宿は現在全て営業しておらず、島外からの訪問は控えてほしいとしています。
こうした自粛の呼びかけで人出が減った場所も…。
サーフショップ店主:
「普段なら50名くらいは来るところが、ほぼサーファーの姿が全く見えないので」
南知多町でサーフショップを営む河合さん。
町に働きかけて、普段サーファーが利用する駐車場を閉鎖してもらい、「来ないで」というメッセージを伝えました。
河合さん:
「1人がいることがまた2人になり、本来でいえばゼロじゃないといけない状況なんですよね。
とにかく今は控えていただき、自分の住んでる地域で楽しむことを見つけて、過ごしていただきたいなと思います」
日が暮れた後も人の集まる場所が、愛知県に…。
(リポート)
「キャバクラですかね、営業しているように見えます。そして道を挟んで向かい側にはパチンコ屋さんですね。こちらも営業しているように見えます」
自粛要請が出ていても、営業を続けるパチンコ店やキャバクラ。
また、看板の明かりを消しているパチンコ店でも…。
(リポート)
「中には明かりがついて、営業しているようですね」
こうした実態を受け、大村知事は…。
大村愛知県知事:
「パチンコ店の営業について申し上げたいと思います。
きのう時点で64店舗、12%が営業しているということでございます。
口頭での営業自粛要請を行ったうえで、文書で示して、それでもお聞きいただけない場合は店名の公表ということになります」
愛知県は今後、文書での休業要請にも応じない場合、パチンコ店の店名を公表するということです。
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NTTドコモが提供している各地の人出の変化について集計したデータでは、26日の人出と感染拡大前1月中旬から2月中旬の休日の平均を比較すると、東海3県は名古屋駅が80.9%減、栄駅が76.5%減、岐阜駅が56%減、津駅が58%減、四日市駅が52.4%減となりました。
名古屋駅では8割を超えた一方で、岐阜や三重では一層の外出自粛が求められそうです。
全国で見ると、特定警戒都道府県に指定されている北海道、東京、大阪、福岡は7割から9割近く減少となっています。
しかし、群馬、滋賀など地方はまだまだ減少率が小さく、観光地の沖縄も4割弱にとどまっています。
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学童保育や放課後児童クラブの東海3県の対応をまとめました。
愛知と三重は休業要請の『対象外』で、家庭での対応が可能なら利用自粛を呼びかけています。
休業に対する協力金は支払われません。
一方、岐阜では休業要請の『対象』となっていますが、医療従事者やひとり親など特別な事情がある家庭にとっては必要としていて、こちらも運営事業者に協力金は支払われません。
名古屋市は、マスクや消毒の購入費用に対する助成はあるものの、人件費には適用されません。
また、保育時間の延長分の料金も施設側には支払われていないことから、ある施設の担当者は「これ以上一日保育が続くと、運営にも影響が出る可能性がある」として、助成の充実を名古屋市に求めています。