年間約5,000万人もの旅行客が訪れる、人気観光地の浅草。
19時を過ぎれば、商店街にはシャッターが下り、観光客もまばらになりガランとした雰囲気が漂い始める。
今回は、夕方から深夜にかけて訪れてほしい浅草のスポットを5つ紹介する。
1.権八 浅草吾妻橋
クエンティン・タランティーノ監督の映画『キル・ビル』の撮影場所に麻布十番店が使用されたことで、日本のみならず海外でも有名になった和食レストラン。
2017年1月にオープンした浅草店の規模は小さいが、スカイツリーやアサヒビール本社を眺められる絶好のロケーションに位置する。
毎朝石臼で丁寧に挽いた蕎麦粉を手打ちした蕎麦はもちろん、備長炭で焼き上げる串焼きはビールとセットでぜひオーダーしてほしい。
川沿いの席は人気のため予約がおすすめ。
2.蛇骨湯
江戸時代から続く温泉銭湯。
国際通りそばの奥まった路地にあるため、観光客は比較的少なく、地元の人たちの憩いの場となっている。
何度か改装を行っているため、現代風の内装にがっかりするかもしれないが、男女の浴室にまたがる雄大な富士山のタイル壁画が、古き良き銭湯の雰囲気を残している。
特徴は、ミネラル分豊富で体の芯まで温まる『黒湯』。
屋外には露天風呂もあり、リラックスしながら、美しい月明りを眺められる。
3.浅草バッティングスタジアム
バッティングスタジアムに掲げられた「ROX」のネオンが光り出したら、浅草の夜はスタートする(ような気がする)。
1998年創業で、店内はレトロな雰囲気だ。深夜25時まで営業しているので、仕事帰りのストレスを吹き飛ばすのにも、夕食後の軽い運動にも立ち寄れる。
バッティングは1ゲーム(20球)400円。
数字のついた的に球を当てる「ストラックアウト」や、ゴールにシュートを決めるバスケットゲーム「フリースローナイン」などのゲームも設置してある。
1階にはゲームセンターのタイトーが入居しているので、記念のプリクラ撮影もいい。
4.おにぎり浅草宿六
1954年創業で、東京で一番古いおにぎり専門店。
寿司屋のようなカウンターで、握り立てのおにぎりを味わおう。
店名の「宿六」は「家にいるろくでなし」という意味の江戸言葉で、店主の祖父母の夫が働かなくなり、困ったときに始めたのでこの名前を付けたそうだ。
おにぎりは1つ200円代からで、具材のラインナップは、鮭や昆布、山ごぼう、生姜味噌漬、塩辛など様々。
深夜26時まで営業しているので、酒を飲んだ後の〆にも良い。
5.浅草ゴールデンタイガー
2004年に浅草の土着型ロックバンドとして結成した浅草ジンタのリーダー和尚がプロデュースするラウンジバー。
国際通りに面した場所にあり、トラが描かれた看板が出ているのですぐに分かるだろう。
火曜日以外はライブやDJイベントなどが行われており、バーレスクダンサーが登場する華やかな一夜に遭遇することも。
バーの裏手にはサウンドバー ピュアーズというテクノやダンス音楽が楽しめるDJバーがあり、ディープなイベントが夜な夜な行われている。
浅草のナイトシーンを支える、ローカルに愛される店を訪れてみよう。