障がい者やコンテンポラリーアーティストらによる作品展『Museum of Together(ミュージアム・オブ・トゥギャザー)』が、表参道駅近くのスパイラルで開催されており、独創的な作品群が来場者の目を楽しませている。
日本財団が取り組む、障がい者のアート活動などを通して多様性豊かな社会の実現を目指す『日本財団DIVERSITY IN THE ARTS』の一環として初めて開催。
キュレーションはロジャー・マクドナルド(Arts Initiative Tokyo)と塩見有子(同)が担当し、軽度から重度までの身体障がいや知的障がい、自閉症などの作家から、幅広く作品を選んだ。
会場には、国内外で活動する10〜70代の23作家の作品約500点が並んでいる。
様々な人に作品鑑賞に参加してもらうため、障がい者らに助言を仰ぎながら会場の設計も工夫。車いす利用者が鑑賞できるよう、スロープを設置したり、作品の展示の高さを低くしたりした。
視覚障がいの人でも展示を理解できるよう、作品と同じ素材のサンプルを用意したり、作品の大きさや色などを説明する音声ガイドを設けるなどした。
こうした工夫について、マクドナルドは「展示作品と同じくらい大切なのがアクセシビリティ」と強調、「展覧会をいかに21世紀型のものにできるか」を念頭に開催準備を進めたという。
2017年10月31日(火)まで。