今年1月、渋谷の老舗クラブ「青山蜂」が風営法違反(特定遊興飲食店の無許可営業)で摘発された事件を受け、都内のクラブ事業者ら20人が2月22日、緊急に会議を開き、これからの営業方法や業界組織のあり方などについて意見を交わした。いわゆる「大箱クラブ」から「小箱クラブ」までの経営者らが一堂に集い、話し合いをしたのは初めてだという。
会議は、比較的規模の大きいクラブ事業者などで作るナイトクラブエンターテイメント協会や、小中規模店舗の経営者らが共同で開催した。
クラブ側が動く必要性
まず話し合ったのが、クラブ営業のあるべき姿について。会議では、同協会理事長でageHaの総支配人などを務めた関口朋紀が、地域との関わりの重要性を語り、「警察にはいつも『顔が見えない営業をしてはだめ』と言われてきた。自分たちの場合は、町内会に出たり、地域の祭りでみこしを担いだりもした」と、振り返った。会議に同席した弁護士の齋藤貴弘も「国会議員もナイトタイムエコノミー議連を作るなどしているが、事業者の顔が見えないため『いつも同じ人が(規制緩和の必要性を)言っているだけ』みたいになってしまっている。そこで青山蜂が摘発された」と指摘、事業者自らが行動する必要を説いた。
「青山蜂」の事件では、周辺住民から渋谷署に騒音の取り締まりを求める嘆願書が出ていたと一部メディアが報じている。関口は「昔、騒音を出していないと思っていても、苦情を訴えてきた人の家に行ったら、本当に音が聞こえたということもあった」と、経営者が気づかないところで迷惑を掛けている可能性も意識しなければいけないと話した。
胸を張って営業したい

協会に所属しない小規模クラブの経営者からは、「青山蜂のように特定遊興飲食店の許可が得られない状況の小箱はたくさんある。切実な問題で、何か協会と力を合わせてやりたい」「まずは小箱だけで何か団体を作り、協会と連携するのが現実的なのでは」「警察に立ち入られると、1人ではどうしたら良いか分からず、されるがままになってしまう」など、事業者同士での連携を求める声が多く上がった。かつて六本木でサルサクラブを営業していた男性経営者は、「議連も動き出している。今こそ皆で集まって声を出すタイミング。このチャンスを逃したら、もうないと思う」と呼びかけた。
深夜12時以降のクラブ営業を禁じた風営法が2016年に改正されて以降も、多くのクラブが営業許可を得られていない。青山蜂の摘発で、小規模クラブ事業者の間には、大きな危機感が広がっている。閉会後、出席者のひとりは、「自分の店は、(風営法が定める)営業可能エリア外にある。行政にどんな働きかけができるのかなど、情報を集めて、意見を交わしたかった」と語り、「皆さんの話がすごく新鮮だった。音楽を楽しんでいる方々がいるので、胸を張って営業できるようにしたい」と力を込めた。
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1.ロリーズ・ダイナー

ユニオンスクエアは深夜営業の店が多く、ラスベガスのようだ。1950年代を思い起こさせるダイナー、ロリーズ・ダイナーも2店舗あり、彼らは深夜でも忙しい。
レトロな空間で、懐かしいものに囲まれながら、光沢のある赤色のブース席に腰かけると、思わずチャビー・チェッカーの曲でも口ずさんでしまうかもしれない。
定番の朝食メニュー(コーンビーフハッシュが絶品)、ハンバーガーと濃厚なミルクシェークがおすすめだ。
2.メルズ・ドライブイン

ロリーズ同様、ここもレトロで懐かしい1950年代に戻ったかのようなダイナーだ。
この店がオープンしたのは1947年のことで、映画「アメリカン・グラフィティ」にも登場したことがある。
地元の人のほか、ロンバード通り沿いのモーテルに宿泊している観光客もキラキラ光る看板に惹かれてやって来る。
世相を反映したような、草で育てられたカリフォルニアビーフを使ったメルバーガーがおすすめだ。
アボカドトーストにポーチドエッグを乗せたもの、BLT、目玉焼きのサンドウィッチ、ミルクシェークもある。
食べながらテーブルの上にあるミニジュークボックスでロックの名曲を聴いてみてはどうだろうか。
3.ボブズ・ドーナツ&ペーストリーズ

この店では50年以上に渡り、24時間出来立てのドーナツを提供し続けている。
ポルク通りのバーが閉店時間を迎えると、バーで飲んでいた人たちはこの店に直行する。
彼らのお目当ては、クラムドーナツ、アップルフリッター、メープルバーなどだ。インスタ映えする巨大なドーナツもある。
4.オールスター・ドーナツ
この店は、サンフランシスコにいくつもの店舗を持っている。
店名はオールスター・カフェとオールスター・ドーナツの2種類。
ドーナツはもちろん、メープルベーコンやシュガーシナモンツイストなど様々なメニューがある。それだけではない。
テリヤキチキンのプレートやチキンウィングのサンドウィッチまである。雰囲気は場所によって様々だ。
現金しか使えないSoMa地区の店はクラバー、マリーナ地区の店は男性客が多く、小綺麗で昔ながらの雰囲気が漂うインナー・リッチモンド地区の店では、近所のアイリッシュバーや大衆酒場で飲んだ人たちが集まってくる。
おすすめは朝食のベーグル、大きなソーセージ、チーズと卵のクロワッサンだ。
5.シルバークレスト・ドーナツショップ
この店はベイショア地区の人けのない通りにあり、「ここはどんな店なのだろう?」と思わせるようなところだ。
店内は寂れたビンテージ風で、色あせた看板とレトロなフォーマイカ素材のカウンターがあり、なんとなく愛着が湧いてくる。
そして、大きなジュークボックス、テーブルの上には古いミニジュークボックスもある。他にもビリヤード台、ピンボールマシンと本格的なバーまである。
オーナーのジョージはウーゾのショットを勧めたがることで有名なので、覚悟しておくように。食事は、定番の朝食プレートを注文すると良いだろう。
しかし、あくまで定番のものだ。変に期待しないほうがいいだろう。
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2015年に惜しまれつつこの世を去った写真家、中平卓馬の展覧会が渋谷にて開催。
写真評論の分野でも活躍した中平が、批評家の多木浩二らと1960年代末に創刊した雑誌『provoke』は、わずか3号までの発行となったが、ラディカルな表現を追求する姿勢で、日本の写真史に大きな影響を与えた。
本展では、『provoke』時代を経て、また新たな写真表現を模索する1970年代の作品を紹介。
1974年に東京国立近代美術館で開催された『15人の写真家』展に中平が出品した、48点のカラー写真からなる横6メートル、縦1.6メートルにおよぶ巨大なインスタレーション作品を再現する。
3月10日から14日まで。

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ラインストーンで装飾した、きらびやかで幻想的な写真作品などで知られるアーティスト、須藤絢乃の展覧会。
本展で紹介される新作シリーズ『Anima/Animus』は、2015年にこの世を去った画家の金子國義の自宅などで撮影された。
金子の作品の世界観にも通じる、性別や時代を超えたミステリアスな人物らが写し出されている。
須藤がコラボレーションを重ねてきたアパレルブランドの新作など、関連商品も展示販売される。
3月6日まで、銀座三越の7階ギャラリーにて開催。

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アーティスト、加賀温による日本初の個展が開催。
高校卒業後にダブリンに渡り、アイルランドの国立美術学校でアートを学んだ加賀は、昨年まで約20年近く日本を離れて制作活動を行ってきた。
ウサギやパンダなどのファンシーなキャラクターが、どこか物憂げで不可思議に表現されている加賀の作品は、アイルランドを中心に高く評価されている。
本展では、木のボードに描かれた小品をいくつも並べる加賀の代表的なインスタレーションに加えて、キャンバス作品、彫刻作品も展示される。
3月6日から4月7日まで。
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エド・シーランのアジアツアーのオープニングアクトとして実現するはずだった初来日が、ツアーの延期により幻となったラウヴ(Lauv)。
リベンジとなるUNITでのワンマン公演が決定した。彼が2017年に発売したニューシングル『I Like Me Better』は、Spotifyでの再生回数が2億回を超える大ヒットを記録し、彼の名を一躍世界的なものに押し上げた。
チャーリーXCXの『Boys』やチート・コーズの『No Promises(feat.Demi Lavato)』といったヒット曲も、彼が作曲提供したのもだ。
期待の新人の生の歌声を、聴き逃さないようにしよう。
3月6日、代官山 UNITにて。
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無許可でナイトクラブを営業したとして、風営法違反(特定遊興飲食店の無許可営業)の疑いで警視庁に逮捕されていた、渋谷の「青山蜂」の男性経営者が16日に略式起訴され、罰金100万円の有罪判決を受けていたことが分かった。
先月末の摘発では3人が逮捕された。関係者によると、男性経営者を含む2人は略式起訴され、1人が不起訴処分になった。
男性経営者は17日、自身のTwitterを更新。
「ご報告」と題し、出演者ら関係者への謝罪、勾留中に受けた激励への感謝を述べた。以下が全文(原文ママ、署名は伏せています)。
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この度、私の経営する店舗である青山蜂が、昨月、1月27日土曜日の深夜、管轄である渋谷警察署による急な立ち入り、摘発があり、特定遊興飲食店営業違反の疑いで私を含め、 店長ならびにスタッフ1名が逮捕されました。
この件におきまして、当日足を運んでくださっていたお客様、出演して頂いていたDJの皆様、さらにはこの日以降に出演予定であった DJやVJ、イベントオーガナイザーの皆様、当店とお取引頂いている各業者の皆様、青山蜂を楽しみにして下さっているお客様、本当に申し訳ございませんでした。
この場をお借りして深くお詫びいたします。
私と2人の従業員は逮捕後、20日間の拘留を経て昨日2/16金曜日の夕方、略式起訴処分(罰金刑)ならびに1名は不起訴処分となり釈放されました事をご報告いたします。
辛い拘留期間中、沢山の応援、働きかけ、ご支援していただいた方々、そして本当に沢山の嘆願書、ありがとうございました。とても勇気づけられました。
尚、今後の店舗に関しましては、行政処分なども予想され、決まり次第、話し合いをしながら進めていく所存でごさいます。
今回の件に至るまでの経緯、摘発から本日までの流れ、お話ししたい事が沢山ごさいます。
お話ししたい事を整理しながら、ゆっくりと投稿させていただきます。
皆様、何卒よろしくお願いいたします。
青山蜂 代表
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3月5日は、カップヌードルを発明した安藤百福の誕生日であることから、安藤百福の日。
今日は、世界で愛されるカップヌードルが誕生するまでの歴史を学びに出かけよう。
横浜みなとみらいにあるカップヌードルミュージアムは、「子供たちに発明・発見の大切さを伝えたい」という思いから作られた体験型の博物館だ。
館内にはパネル展示のほか、マイカップヌードルを作成できるコーナーや、世界各国の麺料理を食べられる飲食施設など、様々なアトラクションが用意されている。
知識を深めれば、いつも食べるインスタントラーメンがより美味しく感じるかもしれない。
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ロシアのマニアックな作品が集結する特集上映が新宿K's シネマにて開催。
ラインナップは、「クー」という挨拶やユーモラスな対話が魅力の『不思議惑星キン・ザ・ザ』、小説家で思想家のトルストイ原作のSF作品『アエリータ』、『火を噴く惑星』など、全10作品が上映される。
3月3日から16日まで。
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昨年公開され話題になった、アレハンドロ・ホドロフスキーの『エンドレス・ポエトリー』。
ユジク阿佐ヶ谷で、3月3日から同作品を含む特集上映が開催される。
上映作品は、ミッドナイトシネマの先駆けとなり、ジョン・レノンが惚れこんで配給権を買った『エル・トポ』、聖なる山へのサイケデリックで幻想的な修行の旅を描いた『ホーリー・マウンテン』。
さらに、あらゆるSF映画の元ネタとなった未完の映画『DUNE』をめぐるドキュメンタリー『ホドロフスキーのDUNE』など全7作品。
3月16日まで。